Kindle Fire

米Amazon.comが9月6日(現地時間)に米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催を予定しているスペシャルイベントだが、この中で「広告表示を組み合わせた安価なKindleタブレット」が発表されると、米Wall Street Journal (WSJ)が報じている。同イベントだがリフレッシュされたKindle Fireのほか、E-Inkモデルの最新版、さらに新サービスの話も噂されており、年末商戦に向けた製品発表ラッシュとなるかもしれない。

Amazon.comのロサンゼルスでのイベントが行われる翌週には、米Appleがサンフランシスコでスペシャルイベントを計画しているといわれる。また前日にあたる9月5日には米ニューヨークで米MicrosoftとNokiaが携帯電話戦略に関する共同イベントを実施する予定で、各社各様に年末商戦を狙った製品発表会のラッシュとなっている。こうした熾烈な販売競争の中、Amazon.comが投入するといわれているのが前述のタブレット新製品だ。WSJのレポートではKindle新製品に関する細かい情報は記されていないものの、タブレットの一部製品ラインは現行のKindle Fireに広告表示機能を付与することで従来よりも低価格を実現したものになるという。また同イベントではE-InkベースのKindle touchの新型が発表されるとの噂もあるが、こちらについては言及されていない。

また英Reutersによれば、Amazon.comはNokiaとの提携で地図サービスの同社Kindle Fireへのインプリメントを行う計画であり、地図サービスなどでGoogleとの距離を置くことになるとみている。それによれば、現在米国におけるタブレット製品の2割ほどはKindle Fireのシェアであり、Googleの戦略に少なくないインパクトを与える可能性があるようだ。GoogleがNexus 7で200ドルタブレット市場へと進出する一方、同価格帯で先陣を切ってシェアを切り開いたAmazon.comは、さらなる価格戦略でApple iPadをはじめとするライバルに対抗していくことになる。

(記事提供: AndroWire編集部)