ニコンイメージングジャパンは、20~39 歳の男女500人を対象に「コンパクトデジタルカメラとiPhoneのカメラ機能の写真に関する実態調査」を実施し、調査結果を発表した。調査期間は2011年9月3日~10月3日、調査はインターネットを通じて行われた。

同調査によれば、「デジタルカメラ」を使用するシーンについては「国内旅行」が最も多く、90%。次いで、「日常生活」(66%)、「結婚式」(64%)、「海外旅行」(64%)、「夜景」(62%)と続き(グラフ1)、「iPhone のカメラ機能」の使用シーンについては、「日常生活」(92%)が最も多く、次いで、「飲み会」が58%、「国内旅行」は56%に留まり、以下、「デート」(45%)、「イベント・コンサート」(31%)という結果が出た。この結果について、同社は、デジタルカメラは、旅行や結婚式などの「イベント」に使用し、iPhone のカメラ機能は「日常生活」で使用するという人が多いのでは、という見解を示している。

デジタルカメラを使用するシーンについての回答結果(グラフ1) 資料:ニコンイメージングジャパン

それぞれで撮影した写真について、「友人・知人・家族などまわりの人への共有方法」を聞いたところ、デジタルカメラで撮影した写真については、機器本体やPC、現像した写真などで、「写真を一緒に見る」がトップとなり、74%。以下、「写真を現像(印刷)して渡す」(58%)、「写真のデータを渡す・送る」(53%)、「WEB上(SNS・ブログなど)に写真を公開する」(35%)の順となった。iPhone のカメラ機能で撮影した写真の共有方法としても「写真を一緒に見る」が最も多く、73%。また、デジタルカメラで撮影した写真と比べ、「写真のデータを渡す・送る」は61%と高く、「WEB 上(SNS・ブログなど)に写真を公開する」という人も47%と2人に1人という数字が出た。「写真を現像(印刷)して渡す」という回答は15%に留まり、デジタルカメラとiPhone のカメラ機能で差が見られる結果とななった。

さらに、写真の共有方法について、「最もその写真の魅力が伝わると思うもの」は何かという質問には、「写真を一緒に見る」という回答が53%で、一番多かった(グラフ2)。その理由としては、「写真を撮った時の状況を話しながら見られるため。(33 歳・男性)」、「その場で一緒に写真を見ながら、おしゃべりするのが楽しいから。(39 歳・女性)」、「思い出話に花が咲くから。(36 歳・女性)」といった意見があがったという。回答結果について同社は、SNSやブログなどの浸透により、写真の共有方法は多様化しているが、リアルな場で一緒に写真を見るという共有方法が、写真の場の雰囲気が伝わり、写真の良さが活きると考えているようであると、分析している。

最もその写真の魅力が伝わると思うものは?という質問に対する回答結果(グラフ2)  資料:ニコンイメージングジャパン