朝日新聞社は30日、携帯電話向け利用者参加型サイト『参考ピープル』を9月1日にオープンすると発表した。ミニブログとソーシャルブックマーク機能を備えた、ユーザ間で"参考になる情報"の共有をベースとしたコミュニケーションを提供するサービス。クローズドβは30日より開始、1,000名限定でユーザを募集する。利用料は無料、対応キャリアはNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル。

参考ピープルは携帯電話向けに特化した情報共有サービス。新聞離れの傾向にある若者層を対象に、お題に対する文章投稿やソーシャルブックマークによる情報共有を通じたコミュニケーションの場を提供する。キャラクタがつぶやいたお題に答えると、それにキャラクタが反応する仕組みを用意したほか、ソーシャルブックマークによって整理された情報を共有することで、最近の話題などがユーザに届きやすくなるといったメリットがあるという。同社は従来のような自社取材による情報、新聞や出版という媒体の枠にこだわらず、広く情報に触れられる媒体として参考ピープルを機能させたいとしている。

キャラクタによる投稿サポートなどの仕掛けを用意

本サービスの開発にあたり、システム面ではオープンソースSNS「OpenPNE」の開発で知られる手嶋屋が担当。ユーザの参加を促す仕掛けでは、「電脳フィギュア ARis」などの開発知られる芸者東京エンターテイメントが「人工無脳」を提供した。人工無脳は、入力された文章に対して会話のような自然な返答を自動的に返すプログラムで、参考ピープルのキャラクタにも応用されている。

参考ピープルの収益モデルは、勝手サイトにおける広告モデル。朝日新聞社 デジタルメディア本部 プロデューサー 洲巻圭介氏は当面の目標として、3年後までに利用者は100万人、その場合の売り上げを2億円としている。

写真左から、田中泰生 芸者東京エンターテインメント 代表取締役 CEO/ファンタジスタ、洲巻圭介 朝日新聞社 デジタルメディア本部 プロデューサー、手嶋守 手嶋屋 代表取締役

参考ピープルURL : http://35people.info/