電気通信事業者協会(TCA)は6日、1月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。ソフトバンクモバイルが21カ月連続となる純増数で首位となったほか、各社とも契約数を伸ばしたが、前月に比べて伸びは鈍化している。携帯電話・PHS合計では24万8,200増の1億1,064万3,200契約となった。

ソフトバンクの純増数は12万400で21カ月連続の1位。累計契約数は2,012万200契約となり、今年に入ってからも順調に契約数を伸ばしている。

ただ、10万以上の新規契約数を獲得したのはソフトバンクだけで、他社の伸びは鈍く、純増数2位のイー・モバイルでも純増数7万1,700増にとどまった。それでもネットブックとの抱き合わせでの販売は好調で、純増数2位に返り咲いた。累計は119万1,800契約となった。2月から、同社では音声向けで月額780円の低価格プランを始めており、2月の契約数への影響が興味深いところだ。

純増数3位はNTTドコモで、純増数は64,300増となり、累計は5,421万9,400契約。12月は新シリーズの発売が本格化したため順調だったが、1月はそれが一服した形。1月後半からまた新たな新製品の投入も始まっており、契約数の増加も期待できそう。

純増数4位となったのはKDDIで、純増数は12,600増、累計は3,056万2,800契約にとどまった。今春の新製品が発表され、今後順次投入が始まるので、販売がピークとなる春商戦に向けて契約数も変動しそうだ。

携帯各社の新製品投入の合間となる1月は、もともと純増数が落ち着き時期であり、新生活向けの春商戦となる3月には新端末も出そろい、販売がピークになる。現在の不景気の中、3月に向けてどこまで契約数を伸ばせるのかが課題となるだろう。

携帯電話全体の累計では26万9,000契約増の1億6,094万2,000契約となった。なお、ドコモの2in1契約は2,200増で累計46万3,200契約、ソフトバンクのダブルナンバーは1,700増で累計10,400契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 64,300 54,219,400
KDDI(au) 12,600 30,562,800
ソフトバンクモバイル 120,400 20,120,200
イー・モバイル 71,700 1,191,800
携帯電話総計 269,000 106,094,200

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイル除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 -600
KDDI(au) -7,600 -1,300
ソフトバンクモバイル -11,100 0
イー・モバイル 3,300 -

PHSでは、ウィルコムが3カ月ぶりに純減に転じ、20,800契約減。PHS全体では454万9,000契約だった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -20,800 4,549,000
PHS総計 -20,800 4,549,000