ウィルコム、上海のスポーツ競技会で日本選手団に国際ローミングを提供

ウィルコムは26日、10月2日から11日まで中国・上海で開催される競技会「2007年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・上海」の日本関係者に、PHS電話機「WX320KR」(京セラ製)を無償提供すると発表した。

「スペシャルオリンピックス」は、知的発達障害のある人たちにスポーツトレーニングとその競技の場を提供する国際組織で、世界大会を夏季・冬期それぞれ4年に1度ずつ開催している。今年は第12回目の夏季大会が上海で開催される。ウィルコムでは、今大会のため上海へ渡航する日本の選手団、スタッフ、医療関係者などに、電話機100台およびPHSサービスを期間中無償で提供する。

提供されるWX320KRは日本で販売されているものと基本的に同じ製品だが、現在国際ローミングが提供されていない上海地区のPHS網に接続するために特別な設定が行われており、音声通話、POP3/SMTPを利用したEメール、Webブラウジングが可能という。既に台湾とタイで提供されている国際ローミングサービスと同様、電話番号は現地の番号が割り当てられる。

ウィルコムは2005年に長野で開催された同大会の第8回冬季大会にも協賛しており、同様にPHSサービスの無償提供を行ったが、海外での提供は今回が初めて。同社では低電磁波特性を活かした社会福祉活動の推進および、中国でのローミングサービスの早期実用化に取り組んでいきたいとしている。