提供:ファーウェイ・ジャパン

ファーウェイ・ジャパンは約6.1インチAndroidスマートフォン「HUAWEI P20 Pro」をドコモから6月下旬に発売が予定されている。見どころは、ドイツの名門カメラメーカーLeicaと共同開発したトリプルカメラを備えること。3つのカメラにはどんなメリットがあり、どんな写真が撮れるのか。都市風景やポートレートを得意とするプロカメラマン永山昌克がリポートする。

ファーウェイは、売上げ10兆以上(2017)を誇る世界有数のスマホメーカーだ。日本では2007年の参入以来、コスパ重視のローエンドモデルから最新技術を詰め込んだハイエンドモデルまで幅広いラインナップを展開し、いまや国内のSIMフリースマホ市場ではトップシュアを誇るまでに成長した。

なぜ、ファーウェイのスマホが人気なのか。その理由のひとつとして挙げられるのは、カメラへの強いこだわりだ。昨年発売された「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」では、Leicaと共同開発したダブルレンズを搭載し、従来のスマホの常識を超える高画質を実現。カメラ機能を重視するユーザーから高い評価を得た。

そんなファーウェイの新しいフラッグシップが「HUAWEI P20 Pro」である。注目は、世界で初めてLeicaのトリプルカメラを搭載したこと。カラー用とモノクロ用という2つのレンズから情報を得て、より豊かな色や階調を生み出すという技術を既存モデルから継承しつつ、さらに第3の目として望遠レンズを備えたことで、高画質でのズームアップ撮影が可能になっている。カラーバリエーションについては、Midnight BlueとBlackの2色を用意。どちらも艶やかに輝く鏡面仕上げで、見るからに高品位な雰囲気が漂っている。

  • ドコモから発売されるファーウェイ・ジャパンの新スマホ「HUAWEI P20 Pro」。2色展開でMidnight BlueとBlack

光学ズーム撮影を可能にする3つ目のレンズ

HUAWEI P20 Proを使ってまず驚いたのは、解像性能の高さだ。下の1枚目の写真では瓦に彫られた細かい模様まで、2枚目では葉っぱの1枚1枚までくっきりと解像。どちらも片手で気楽に撮ったスナップショットにも関わらず、とてもスマホカメラとは思えない高精細な描写が得られた。

  • 高解像に加え、暗部から明部までの滑らかな階調表現によって奥行きを感じさせる写りとなった

この精密な写りは、4,000万画素のカラーセンサーを搭載 したカメラと2,000万画素のモノクロセンサーを搭載 したカメラの組み合わせによって生まれたもの。レンズの焦点距離は、35mmフィルム換算で27mm相当の広角に対応。最大画像サイズは7,296×5,472ピクセル。一般的な一眼レフカメラさえも超える巨大な画像サイズであり、作品として大きくプリントする用途にも打って付けだ。

そして、望遠撮影を行う場合は、画面上のズームボタンを押して「1×」から「3×」に変更する。すると、第3のレンズである800万画素の望遠レンズに切り替わり、焦点距離80mm相当までズームアップできるようになる。望遠時の画像サイズは3648×2736ピクセル。他のスマホで一般的なデジタルズームとは異なり、光学ズームによる画質劣化のない望遠撮影が楽しめる。

さらに、もっとズームアップしたい場合には、ハイブリッドズーム機能が役に立つ。ハイブリッドズームでは、複数のレンズを使うことで、画質劣化を極力抑えつつ最大5倍までのズームアップに対応。また、5.1~10倍のズームについてはデジタルズームになるものの、そもそもセンサーが高解像なので、デジタルズームといえども他社よりもワンランク上の高画質が得られる。

このズームの表現力は、風景撮影だけでなく、植物や静物など小さなものを接写する際にも有利だと感じた。花の接写といえば、一眼レフにマクロレンズを装着して撮ることが基本だが、HUAWEI P20 Proではそれに匹敵するような撮影が可能。自由度の高いネイチャーフォトを満喫することができた。

  • 1倍(27mm相当)で撮影。AI機能が「草木」と認識し、より見栄えのする色で再現。葉っぱの質感や立体感をリアルに表現できている

  • 3倍(81mm相当)で撮影。直径約5cmの花だが、ここまで近寄ってもきっちりとピントが合う。AI機能は同じく「草木」と認識し、鮮やかな色合いになった

  • 5倍(135mm相当)で撮影。ハイブリッドズームを使えば、ミツバチを超接写することも可能だ。AI機能は「クローズアップ」と認識し、よりくっきりとした仕上がりになった