2017年8月17日、ASUSは台湾で「ZenFone 4」の発表会を開催した。今回発表された3シリーズ5モデルはいずれもデュアルカメラを搭載、「We Love Photo」をキャッチフレーズにカメラ機能を大きくアピールしている。中でも「ZenFone 4 Selfie」と「ZenFone 4 Selfie Pro」はフロント側を標準とワイドのデュアルカメラにし、集合(We)のセルフィー、Wefiie(ウィーフィー)にも対応する。

ZenFone 4シリーズはカメラにフォーカス

各モデルは早いものは発表会当日の8月17日から台湾で販売開始となった。そしておそらく世界最初に販売が始まったのが、発表会会場の横に設けられた特設の即売ブースだ。今回の発表会の参加者の一部にはここで購入できる先行購入チケットが配布され、定価よりも割引価格での販売が行われたのだ。

先行購入チケットがあれば即売ブースで購入できる

発表のプレゼンテーションが終了後、会場内のタッチ&トライコーナーでは5モデルを自由に触ることができたが、会場外で実際に購入できると鳴れば、これは買わないわけにはいかないだろう。また終了直後のタッチ&トライコーナーは多くの来場者で込み合いなかなか実機に触ることができない。そこで会場を飛び出し、即売会コーナーへと急いだ。

会場横に設置された即売ブース

現場で販売されたていたのはZenFone 4の6GB・Snapdragon660モデルと4GB・Snapdragon630モデル、そしてZenFone 4 Selfie Proの3モデル。それぞれ発表会場の特別価格として、割引価格で販売されていた。割引率はZenFone 4が約10%、ZenFone 4 Proは約15%。

ZenFone 4 6GB:定価13,990台湾ドル→特別価格12,590台湾ドル(約5万330円→約4万5,300円)
ZenFone 4 4GB:定価10,990台湾ドル→特別価格9,990台湾ドル(約3万9,540円→約3万5,940円)
ZenFone 4 Selfie Pro 6GB:定価9,990台湾ドル→特別価格8,490台湾ドル(約3万5,940円→約3万550円)

それぞれの販売価格。定価より10-15%安い

最新モデルをそれぞれ実質5,000円程度安く売るのは大盤振る舞いといえるだろう。ちなみにグローバル価格はZenFone 4 4GBが399ドル、ZenFone 4 Selfie Proが379ドルと、それぞれ約約12,090台湾ドル、11,490台湾ドルとなる。台湾の定価はグローバル価格よりもさらに安くなっている。

さて即売ブースに向かいチケットを見せると「在庫はたくさんあるので、どれでも選べますよ」とのこと。カラバリはZenFone 4の2モデルが黒と白、ZenFone 4 Proが黒とゴールドと赤。このうち赤は数が少なく、市内の家電店などでも品薄とのことだった。せっかくの新製品、どうせ買うなら上位モデルを入手したいところだろう。ZenFone 4を買うくらいならZenFone 4 Proを買いたいところだが即売会では販売無し。そこで「上位」「品薄」さらには「価格が安い」ことから、ZenFone 4 Pro Selfieを買うことにした。

棚には大量のZenFone 4シリーズ。人気モデルも今なら在庫はある

ブースに向かい、日本人であることを伝えると、スタッフは片言の英語と中国語で対応してくれた。「赤は人気ですよ」とその時もわざわざ伝えてくれたので、おそらく今日中に完売してしまうだろう。支払いは現金とクレジットカードのどちらにも対応。端末はその場では開封せず、パッケージの製品名と横に貼られている赤いステッカーを見せてZenFone 4 Selfie Proの赤モデルであることを確認。契約など無く端末単体で買えるため、わずか1分程度で購入できた。

無事、ZenFone 4 Selfie Proを購入

さっそくパッケージを開封して起動。日本語ロケールが入っているのはASUSの他のグローバルモデルと同じだ。真っ赤なボディーは深みがあり美しい。しかしさっそくセルフィーやウィーフィーを試そうと思ったものの、取材直後に疲れているとあって、それはその後に試すこととした。なお実はリアカメラも1,600万画素と高画質なので、前後どちらを使っても綺麗な写真が撮れるカメラフォンとして活用できそうだ。

日本語ロケールも入っている

深みのある赤い色は人気色だという

ちなみに認証周りは台湾モデルには日本の技適は無かった。筆者は香港在住だが、香港などの販売認証はありこれらの国では共通の製品が販売されるようだ。ちなみにタッチ&トライコーナーに展示されていたZenFone 4 Max Proには技適の表示があった。これが即、日本での販売を意味するかどうかは不明だが、今回発表された5モデルはいずれも魅力的な製品だけに、ぜひ日本販売を期待したいものだ。

台湾モデルは技適を通っていない

ZenFone 4 Max Proは技適に通っていた