週末東京はとても寒かったですね。皆さんのところはどうでしたか? さて、前回までの3回に渡って3泊5日ロサンゼルスサンプルプランをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 今日は、もっと滞在する人のために、ロサンゼルス郊外の見所をいくつかご紹介します。

リゾートを楽しみたいなら、サンタ・カタリナ島

サンタ・カタリナ島(以下、カタリナ島)は、ロサンゼルスの南、ロングビーチの沖、約1半時間のところに位置している。ロング・ビーチ周辺から出発するジェット船「カタリナ・エクスプレス」でアクセスをするのが一般的(詳細はオフィシャルサイトにて)。自然を守るため、ガソリン車の乗り入れが禁止されており、島を一周するには電動カートや電気自転車のレンタルかツアーを利用しなければいけない。観光の中心は、カタリナ・エクスプレスが離発着するアバロンという街。この街は、端から端まで歩いても30分もかからないので、この街からのツアー参加をメインに滞在すれば、徒歩だけで移動可能だ。

海から見たアバロンの街

私たちは朝6時台に出発するカタリナ・エクスプレスで、カタリナ島に行き、午前中はパラセイリングを、午後からはシュノーケリングツアーを楽しんだ。パラセイリングとは、パラシュートを付けて空に舞い上がり、ボート(船)で引っ張ってもらうもの。ボートのスピードは結構速いのに、上に上がっていたら速さをあまり感じず、フワーフワーと浮いている感じがするのが面白かった。

パラセーリング、上昇中

午後からのシュノーケリングツアーはアバロンを出発し、1時間ほどシュノーケリングをした後、島の北側にあるTwo Harborsという2つの入り江がものすごく近づいている街へ行き、イルカを探しながら帰ってくるというものだった。シュノーケリングの場所は、海藻ばかりで少々がっかりし、帰りはイルカを見られずこちらでも少々がっかりしてしまった。でも海はとても綺麗で気持ちが良かった。カタリナ島は1日の滞在で十分楽しめ、ロサンゼルスとは全く違うリゾートの雰囲気を味わえるので、ぜひ一度行ってみて。

夜のアバロンの街角

ドライブをしたいならサンディエゴへ

ロサンゼルスからサンディエゴまでは約3時間半のドライブだ。途中から海岸線を走るのでとても気持ちがいい。私たちのお決まりコースは2つある。1つは、サンディエゴのシーワールドに行き、帰りに高級ホテルで有名なホテル・デル・コロナドに寄るというもの。もう1つは、サンディエゴ郊外の高級リゾート地ラ・ホーヤに行き、それからホテル・デル・コロナドを見学し、メキシコ国境を見て帰るというパターンだ。コースは遊びに来てくれた人のリクエストにより、いい方をチョイスしていた。

サンディエゴの街並み

シーワールドは、その名の通り海がテーマのテーマパーク。想像する日本の水族館(ビルディングタイプ)という規模のものではなく、広い敷地に大きな水槽がたくさんあるという感じだ。ここのシャチやイルカのショーなどは世界的に有名。エイやヒトデなどの水槽は、上から手を突っ込み直接触ることができる。といっても、触るのにも勇気がいるし、触ったら触ったで案外気持ちが悪い。

シーワールドの有名なシャチのショー

かなりいいショットが撮れました

ホテル・デル・コロナドは、映画『お熱いのがお好き(1959年)』で使われたことでも有名な高級ホテル。広大な敷地に南国らしい赤い屋根のかわいい建物とプライベートビーチなどがある。宿泊しなくてもレストランやバー、ビーチなどに入ることができるので、海を見ながらドリンクを楽しむのが私のお気に入りだ。

赤い屋根が印象的なホテル・デル・コロナド

ラ・ホーヤは、サンディエゴから1時間ほど北にある高級住宅地。海がとても綺麗なので、シュノーケリングなどのマリン・スポーツを楽しむことができる。ビーチ沿いに公園があり、週末になると家族連れでいっぱい。野生のアザラシも生息していて、人間と野生の共存が見られる街だ。

最後にご紹介するアメリカ国境だが、アメリカのレンタカー会社の保険がメキシコでは適用されないため、国境まで車で行って国境手前のパーキングに駐車し、歩いて国境を渡ることになる。ちなみに、アメリカ最後の高速道路の出口には「LAST USA EXIT」と書いてあるが、実はそれを見落として走ってしまっても、国境の手前に「US RETURN」というレーンがあり、そこを走っていれば、アメリカ側に戻ることができる。

次回は、アメリカ旅行のポイントなどをご紹介します。お楽しみに~。

(写真:フォトアーティスト飯富崇生)

芦刈いづみと飯富崇生のミニコラム:カタリナ島とハリウッド
カタリナ島は、映画初期の頃から頻繁に映画撮影が行なわれていた。オフィシャルサイトによると、現在までに約300本の映画が撮影されているらしい。有名な映画をいくつか挙げると、『チャイナタウン(1974)』、『ジョーズ(1974)』、『アポロ13(1995) 』、『パール・ハーバー(2001)』などだ。また、1925年公開のサイレント映画『滅び行く民族』撮影の際に、本来この島にいなかったバッファローを持ち込んだ。そのため、現在でもバッファローが生息していて、街を歩くと、「バッファロー・バーガー」や「バッファロー・ミルク」といった看板を見かける。その他、1940年代前半にマリリン・モンローと最初の夫であるジェームス・ドハティが新婚生活を送った場所としても知られている。
アクセス情報
最寄りの国際空港:ロサンゼルス国際空港。日本からの直行便あり。約10時間。ロサンゼルスからカタリナ島:I-405→ロングビーチ→カタリナ・エクスプレスで約1時間/サンディエゴ: I-405→I-5で約3時間半/ラ・ホーヤ:I-405→I-5→La Jolla Pkyで約3時間/シーワールド:I-405→I-5→SeaWorld Dr.で約3時間半/ホテル・デル・コロナド:I-405→I-5→San Diego-Coronado Bay Bridge→Orange Ave.で約4時間/アメリカ国境:I-405→I-5で約4時間半
周辺観光地
シックス・フラッグス・マジック・マウンテン、レゴ・ランド、 ティファナ(メキシコ)、サンディエゴ動物園など