ビッグローブは28日、同社のコーポレートロゴを一新。MVNO事業のサービス名称も、従来の「BIGLOBE LTE・3G」から「BIGLOBEモバイル」へ変更した。また、MVNO市場では、使っている端末はそのままに、SIMだけを格安SIMに変える需要が拡充していくと見込み、格安SIMサービスへの乗り換え施策を「SIM替え」の名称で新たに訴求していく。
1986年に開始したパソコン通信事業で知られる同社だが、MVNO事業には2007年に参入、2017年にKDDIグループに800億円で買収された。ビッグローブは長年にわたり通信業界を牽引してきたノウハウを、新しいモバイル事業にも活用していると、その品質をアピールする。
2017年1月に就任したビッグローブ代表取締役の有泉健氏は事業方針説明会で、「ユーザーの体験価値を高めることを、経営ビジョンの原点としたい」とコメント。この思いを込めた新しいロゴを披露した。
新ロゴは「誠実さ」「やさしさ」「親しみやすさ」をシンプルな直線で表現した。旧ロゴでは先頭にあったマスコットキャラクター"びっぷる"は、BIGLOBEの「O」の文字に移動。びっぷるの目はユーザーと社会をの未来を見つめているという。「ビッグローブの信頼と品質を、もう1度ユーザーに認知して欲しい」とロゴ刷新にかけた思いを説明する。
「BIGLOBEモバイル」は、「BIGLOBE LTE・3G」に加え、コミュニケーションネームとして使用していた「BIGLOBE SIM」「BIGLOBE スマホ」などのサービス名称を統合する形で変更。複数のサービス名があり、複雑化していたものわかりやすくする狙いだ。
SIMだけを替える「SIM替え」需要を狙う
「BIGLOBEモバイル」では、ユーザーは自身で使っている端末はそのままで、SIMだけを格安サービスへ変える需要が多いという考えを基に、格安SIMサービスへの乗り換え施策を「SIM替え」と呼び注力していく。
ポイントは「家族で節約」「気兼ねなく動画音楽を楽しみたい」「簡単・安心のSIM替え」の3点。すでに提供している通信容量シェアプランや、特定の動画・音楽サービスを通信容量のカウント外とするサービス、サポートサービスを強化していく。
なかでも、「気兼ねなく動画音楽を楽しみたい」に関しては、2016年12月から提供している、YouTube、AbemaTV、Spotifyなど特定の動画・音楽サービスの通信容量をカウント外とする「エンタメフリー・オプション」(480円/月)に、3GB以上の音声SIMプランをセットとした新プラン「エンタメSIM」を28日から提供開始する。
「エンタメSIM」は、専用ページからBIGLOBEモバイルを申し込む際に、音声通話SIMの3GB / 6GB / 12GB / 20GB / 30GBプランを選択した際に、自動的に「エンタメフリー・オプション」が選択されるもの。オプション手続きの手間を省く狙いで、通常は2,080円/月~のところ、2018年2月4日までに申し込むと、月額料金が24カ月の間100円引きとなる特典も用意する。
「Bでいこう」新CMも公開
同日から開始される新CMもお披露目され、ステージにはCMに登場する染谷将太さん、池松壮亮さん、山本美月さんがゲストとして登場。巨大なスマートフォン、巨大なSIMカードがステージ上に用意され、「SIM替え」に挑戦する一幕もあった。
ゲストトークショーでは、池松壮亮さんが携帯電話に関する失敗談として「田舎のトイレに携帯電話を落とした」というエピソードを披露。また、山本美月さんは、自分の意外な一面(B面)について「次の日来ていく服を寝る前に枕元に準備しています。翌日、すこしでも多く寝たいので……」という几帳面な一面を見せた。また、染谷将太さんは、休みの日に何をするという質問に「延々と歩いていたい。7時間ずっと歩けるのは、とても贅沢ですよね」と話した。