iPhone 8とiPhone 8 Plusの発売が22日に迫っている。今回発表された2機種は、これまでのネーミングのパターンを踏襲すると、iPhone 7sとiPhone 7s Plusと命名されるべきモデルだが、それがスキップされたのも頷ける飛躍的な機能強化が図られた。早速そのアップデートのポイントをチェックしていこう。
まずは、デザインから。本体前面と背面に配された、パネルはこれまでの50%深い強化層を持つカスタムメイドのガラスを使用。これは、かつてスマートフォンに採用されたものの中で最も耐久性に優れるという。カラーはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色展開だ。ガラスの仕上げは、7層にわたって色を重ねるプロセスが正確な色相と不透明度をもたらし、リッチな味わいを醸し出している。フレーム部分は、新しいスチール製の基礎構造と航空宇宙産業で使われているものと同じグレードの、より堅牢な7000シリーズアルミニウムを採用。耐久性はiPhone史上最強というところまで追求されている。汚れや指紋がサッと拭き取れるよう撥油コーティングを施すというのはもう、基本仕様となっていると言って差し支えないだろう。耐水、防沫、防塵性能も前モデルに引き続き採用された。デザイン面で着目すべきは、背面の「iPhone」の文字の下にあったモデルナンバーや「総務省指定」などの刻印がなくなったことだろう。これだけで、とてもミニマルで洗練された印象を受ける。ラグジュアリーなジュエリー感、2倍増しといったところだろうか。
サウンド面では、最大で25%スピーカーからの出力音が大きくなった。ローの質感も出るようになり、ちょっと前の廉価なBluetoothスピーカーは裸足で逃げ出すことだろう。
iPhone 8/8 Plusについては、ホームボタンは健在でセキュリティにはApple Payなどでも利用する指紋認証機能「Touch ID」が採用されている。先進的なテクノロジーという観点からはiPhone Xで採用される顔認証機能「Face ID」に一歩譲るが、2年縛りが終わったiPhone 6/6 Plusユーザーが買い換えるなら、使い慣れたTouch IDの方が安心して利用できるのかもしれない。iPhoneはセキュリティに関しては、万全の策を講じてると断言できるので、安全性においては、Touch IDでも十二分だと筆者は考えている。
3D Touchに対応するRetina HDディスプレイは、広色域と業界最高の色精度を誇り、美しく撮れた写真、映像を美しく再現してくれる。もちろん、デジタルシネマ規格であるDCI-P3対応だ。また、iPhone 8/8 Plusでは、4チャンネルの環境光センサーを使い、周囲の光に合わせてディスプレイの色と明度を自動的に適応させる「True Toneテクノロジー」が導入された。この機能が、環境光が持つ色温度に合うように画面上のホワイトバランスを調整してくれ、まるで紙を見ているかのように、より自然に、より快適にテキストを読むことができるようになる。iPhone 8は4.7インチ、1,334×750ピクセル/326ppiで、iPhone 8 Plusは5.5インチ、1,920×1,080ピクセル/401ppiというスペックだ。