HTCは、5月16日に台湾の本社で開催したグローバル発表会で、新フラッグシップスマホ「HTC U11」を発表した。ここでは、同社のスマートフォン・コネクテッドデバイス部門のプレジデント Chialin Chang氏が発表会の壇上で語った新製品誕生の背景、ならびに日本法人であるHTC NIPPON 代表取締役社長 児島全克氏に聞いた"高音質スマホ"の展開戦略をあわせてレポートする。

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グリップ操作はスマホ改革の幕開け

HTCのスマートフォン・コネクテッドデバイス部門プレジデント Chialin Chang氏

台湾のHTCが誕生し、今年で20周年を迎えた。Chang氏は、HTCが20年の歩みの中で、画期的な通信機器やスマートフォン、その他インターネットにつながるコネクテッドデバイスを生みだしてきたと話す。

さらに「その中には"タッチパネル操作のスマホ"など他のライバル企業にコピーされて有名になったものもある。いまトレンドとされているスマホのフィーチャーの中にはHTCが源流というものも多い。HTCはエコシステムという考え方をベースにしたモバイルのプラットフォームを立ち上げ、リードしてきたブランドである」とユーモアを交えながらアピールした。

HTCはブランド誕生から20年の間、通信デバイスやスマホのイノベーションをいくつも実現してきたとChang氏が発表会でアピールした

Chang氏は、これから普及が進むと言われている次世代高速通信技術「5G」がスマホのあり方を大きく変えていくだろうと見解を述べた。

「もしかすると数年後、スマホは最先端のデバイスではなくなるかもしれない。その時に私たちメーカーがやるべきことは3つある。ひとつは新しい直感的なインタラクション(操作方法)を開発すること。もうひとつは音声操作のプラットフォームを成熟させること。最後は次世代のマルチメディアサービスとコンテンツに対応すること。そのすべてを統合したデバイスが必要だ」(Chang氏)