子どもにスマホを持たせる際に、どのようなアプリを入れておけば安心・安全に利用できるのだろうか。オススメのアプリを5つ紹介しよう。

子どものスマホに入れておくべきアプリは?

Youtubeのモニタリングも可能「ノートンファミリー ペアレンタル コントロール」

まず紹介したいのは「ノートンファミリー ペアレンタル コントロール」。子どもが不適切なウェブサイトにアクセスすることを制限したり、保護者が不適切と判断したウェブサイトを遮断したりできる。禁止しているサイトに子どもがアクセスしようとした時に、保護者に通知がいく仕組みもある上、子どもが見ているYouTubeをモニタリングすることも可能だ。

子どもの端末の位置情報を把握することで、居場所を地図上で確認できるほか、子どもの端末における過去30日分の利用履歴を確認できるなど機能が充実している。

不適切なウェブサイトのアクセス制限や子どもの居場所確認も可能

「ノートンファミリー ペアレンタル コントロール」(無料: iOS)
「ノートンファミリー ペアレンタル コントロール」(無料: Android)

スパイウェアを検出できる「tSpyChecker」

スマホから個人情報などを盗み取り、外部に流出させてしまうソフト「スパイウェア」。一見安全そうなアプリに潜んでいることが多く、気づかずにインストールしてしまうと、被害にあう可能性もある。

そんなスパイウェアの検出を手助けしてくれるアプリが「tSpyChecker」。アプリインストール時にアプリの危険な権限(電話番号を参照できる、インターネット通信ができるなど)を画面に表示し、危険性を知らせてくれる。既に端末にインストールされている、危険なアプリの判別も行ってくれるので活用したい。

スパイウェアの危険性を知らせてくれる

「tSpyChecker」(無料: Android対応)

有害サイト・アプリを自動ブロック「iフィルター」

また、携帯電話通信・Wi-Fi通信・アプリにおける、有害サイト・アプリをブロックできる「iフィルター」もオススメだ。有料だがその分機能が充実している。

iOS版では、年齢に合わせたフィルタリング設定ができ、有害な書き込みやアプリ購入もブロックできる。見ても良いサイトやカテゴリだけをブロック除外するなど、カスタマイズも可能。管理画面から子どもの利用状況を確認でき、タイマー機能によって利用時間帯や長さを制限できる。

Android版では、ウェブフィルタリング機能の他、危険の恐れがあるアプリの起動時に警告が表示されたり、年齢から自動的にアプリのフィルタリングをしたりもできる。その他、通話発着信履歴の確認、利用者の位置情報履歴も確認できる。

年齢別のフィルタリング設定が可能

「iフィルター for iOS」(有料)
「iフィルター for Android」(有料)

フィルタリング機能が付いたブラウザー「Yahoo!あんしんねっと」

ブラウザーアプリとしてぜひインストールしてほしいのが「Yahoo!あんしんねっと」。有害サイトフィルタリング機能が付いていて、アダルトサイト、出会い系サイト、自殺サイト、暴力や違法情報を掲載する有害サイトをブロックすることができる。

さらに便利なのが、年齢に応じてブロックの度合いが調節できる点だ。Yahoo!きっずモード、小学生モード、中学生モード、高校生モードのほか、モバイルコンテンツの審査・運用監視を行っている第三者機関が認定したサイトのみ表示される高校生+EMA認定サイトモードがある。なお、Yahoo!あんしんねっと以外のブラウザ、Google ChromeやAppleSafariなどは、忘れずに無効化しておこう。

フィルタリング機能が付いたブラウザーアプリ

「Yahoo!あんしんねっと」(無料: iOS/Android対応)

子どもの居場所確認に「Life360」

子どもの居場所を確認したいという保護者は多いもの。そんな時、このアプリはどうだろう。「Life360」は、家族の位置を表示する位置情報共有アプリ。学校などあらかじめ設定した場所に家族が着いたり、設定した場所から出発したりすると、家族に通知が届く機能も付いている。

場所は無料プランで2カ所、有料のプレミアムプランなら無制限に登録可能。助けがほしい時も「緊急通知」をタップすることで、家族に助けを求める通知が送れる。家族、友だち、趣味仲間など、サークルを作って、サークルごとに位置情報を共有するかしないかを選ぶことも可能。家族がどこに行っていたのか、無料プランで1日前、プレミアムプランなら30日前までの移動履歴をたどることもできる。

子どもの居場所が確認できる

「Life360」(無料: iOS/Android対応)

いかがだっただろうか。子どもにスマホを持たせる前には、アプリのインストールだけでなく、使い方や利用時間などのルールを親子で定めておき、安全に利用できるよう、サポートしてあげてほしい。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール: 高橋暁子

ITジャーナリスト。
書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。
『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)など著作多数。テレビ・新聞・雑誌・ラジオ等メディア出演多数。Twitterは@akiakatsuki。
自身のブログ「高橋暁子のソーシャルメディア教室」で情報発信も行っている。