説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『写真を撮影するとき、解像度を落とせないの?』という質問に答えます。

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iOSに付属の『カメラ』アプリに関していえば、静止画を撮影するときに解像度(画素数)を変更することはできません。各モデルごとにiSightカメラ(アウトカメラ)とFaceTimeカメラ(インカメラ)の画素数は固定されており、撮影する写真はすべて画素数が同じJPEGファイルとして記録されます。

サードパーティー製のカメラアプリを利用すれば、話は変わってきます。たとえば、『OneCam』というアプリを使えば640×480や1,280×960ピクセルといった解像度で撮影できます。ただし、変形サイズ/解像度で撮影されているように見えてもカメラロールに保存されるのは最高解像度(iPhone 6sであれば1,200万画素)というアプリもありますから、購入するときはよく仕様を確認しましょう。

標準装備のカメラ機能にこだわるのであれば、iSightカメラとFaceTimeカメラを使い分けるしかありません。iPhone 6sを例にすると、iSightカメラであれば1,200万画素、FaceTimeカメラであれば500万画素となります。ただし、色合いなど画質はiSightカメラのほうが優れているため、あまり実用的とはいえません。

解像度を低くしたいが標準装備のアプリで済ませたいという場合には、やはり撮影後に解像度を下げる(画素数/サイズ変更)しかありません。方法はいくつかありますが、かんたんなものを紹介します。

ひとつは、自分宛のメールを作成し、そこに対象の写真を添付することです。iPhone 6s/6s Plusを例にすると、送信開始するときに現れる画面で「小」を選べば320×240画素、「中」は640×480画素、「大」は2,016×1,512画素に縮小されますから(「大」の解像度は機種によって差があります)、標準装備のアプリだけで写真の解像度を下げることができます。

アウトカメラ/インカメラの画素数は固定されているため、メールに添付するなどの方法を使わなければ解像度を落とせません