説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhone SEを購入すると、「まだ古いiPhoneを使ってるの」と言われるかも?』という質問に答えます。

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他人の目など気にする必要はないと思いますが、スマートフォンが会話の糸口になることはありますし、ファッションアイテムとしての要素もありますから、無視できないかもしれませんね。確かに、発売直後の製品を買ったにもかかわらず「古くない?」などと言われれば、いい気分ではないでしょう。

とはいえ、iPhone SEの外観は一瞬ではiPhone 5sと見分けがつきません。ボディサイズは幅58.6×縦123.8×厚さ7.6ミリと小数点以下まで同じ、ケースも互換性があります。カメラの位置やボタンの数と配置もまったく変わらず、重量差もわずか1gですから、背面のロゴを確認しないかぎり区別することは困難です。

見る人が見ればわかるポイントは、側面の面取りした部分です。iPhone 5sではここに光沢処理が施されており、光を受ければキラリと輝きますが、iPhone SEではつや消し処理に変更されているため、見た目の印象が異なります。ケースを装着するとわからなくなってしまうため、悩ましい部分ではありますが、iPhone 5sとの差別化を図りたいのであればケースなしでの運用を検討してはいかがでしょうか。

iPhone SEであることをより強く主張したいのであれば、ボディーカラーに「ローズゴールド」を選ぶ、これでしょう。iPhone 5sのカラーバリエーションはゴールドとシルバー、スペースグレイの3色で、ローズゴールドは存在しません。5sの大きさなのにローズゴールド? ああ、SEなのね、と気付いてくれるというわけです。

ところで、iPhone SEはカメラの性能がiPhone 5sを大きく上回るほか、最新SoC「Apple A9」の搭載により高速化を実現、4G回線の対応バンドも追加されています(Band28/41)。性能的にはiPhone 6sと互角ですから、持ちやすさでiPhone SEを選ぶ人も増えることでしょう。人気モデルになれば、「古くない?」などと言われることもなくなると思いますよ。

iPhone 5sにローズゴールドはありませんから、iPhone SEだとひと目でわかります