酔ったときの人間はあてにならない。頼み事をしても聞き違えるし、内容を正確に理解しているのか怪しいもの。お金の計算などもってのほか、誰か素面の人に任せたほうがいい。とはいえ、飲み代の割り勘をお店の人に頼むのも厚かましい話、さすがにそれくらいは暗算で……などと油断すると計算ミスをして自分が多く払ってしまったりする。

だからといって、iPhoneに頼れば済むという話でもない。『計算機』があることは知っていたとしても、コントロールセンターからすばやく起動できることを忘れていそうだし、起動したとしてもタップミスを連発してしまいそう。そもそも思考力・判断力が低下しているのだから、手を動かさず込み入った計算もしない方向で検討すべきだ。

そんなときに頼りになるのが、音声アシスタント「Siri」だ。ホームボタンを長押しして起動するもよし、iPhone 6s/6s Plusならば「ヘイ、シリ」と呼びかけて起動するもよし。酔いで呂律が回らないおそれはあるものの、「割り勘」とひと言伝える程度はなんとかなるはず。回転しなくなった頭で無理せずに、いつでも冷静沈着なSiriに任せたほうが安心だ。

あとはかんたん。Siriの求めに応じて勘定と人数を伝えればいい。なんと、Siriには割り勘機能があるのだ。金額によっては、割り勘すると1円未満の端数が生じてしまうこともあるが、それは持ち主に負担させるという心配りもある。酔っても1円ですら多く集めようとするケチなやつ、と誤解させないようにする配慮だろうか?

なお、ほろ酔い程度で比較的しっかりしているときには、Siriと問答せず一気に命令したほうがスマートだ。「○○○○円を□人で割り勘」と伝えるだけだから難しいことはないが、なにぶん酔っ払いのこと、ゆっくり、滑舌よく話しかけよう。

操作手順をカンタン解説

1 「Siriに「割り勘」と話しかけると、割り勘のやり取りがスタートする

2 あとは勘定と人数を伝えればOK。端数は自分が払うように計算してくれるところがうれしい

3 比較的しっかりしているときには、「○○○○円を□人で割り勘」と一気に命令してもいい

(提供:iPad iPhone Wire)