多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『ワイヤレス充電って、今後なくなるの?』という質問に答えます。

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ケーブルを使わず、特定の装置に載せるだけでスマートフォンなどの家電製品をチャージできる「ワイヤレス充電」。日本国内では2011年からワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応したAndroid端末が登場しはじめました。2015年現在、数千カ所以上の飲食店やコンビニエンスストアにQi充電スポットが設置されるようになり、一定の利用者数と知名度を獲得しています。

国内キャリアも、NTTドコモが「おくだけ充電」の愛称でQi対応Android端末を展開するなど対応を進めてきましたが、2014年に対応端末は発売されず、2015年はGalaxy S6とGalaxy S6 edgeのみでした。auも2015年のQi対応Android端末はGalaxy S6 edgeとTORQUE G02の2機種です。2013年頃と比較すると、減少傾向にあることは確かなようです。

考えられる原因は3つあります。ひとつは、Qiに対応するためには端末側にレシーバーが必要なため、そのぶん端末の厚みが増してしまうことです。薄さは端末の重要なポイントですから、たとえ1mm程度であっても見逃せません。

2つめは、出力にあります。ここ数年スマートフォンの電池容量は増加傾向にあり、3000mAhを超える端末も少なくありません。一方では高機能化により電力消費量が増えているため、急速充電機能は半ば必須となりました。ケーブル利用に比べ出力が小さいワイヤレス充電では、そのニーズを満たすことができません。

3つめは、USB Type-Cの登場です。出力は最大で20V×5Aと、USB 2.0(5V×0.5A)やUSB 3.0(5V×0.9A)に比べ大出力となり、充電速度は大きく向上しました。さらに、端子を挿すときに上下の向きを気にする必要がないため、充電の手間も軽減されています。

ワイヤレス充電が便利な機能であることは確かですが、市場のすう勢は充電にかかる手間の軽減よりもスピード重視にあるように見えます。ワイヤレス充電の大出力化と薄型化が進まないかぎり、現状を変えることは難しいかもしれません。

ワイヤレス充電は便利ですが、対応端末はひところに比べると減少傾向にあります(写真はイメージです)