新型Apple TVはA8を搭載?

現行のApple TVは登場してから3年経つため、そろそろモデルチェンジがあると昨年あたりから噂は続いていた。現在噂されている新型Apple TVのスペックは以下の通りだ。

CPU Apple A8
メモリ 1GB
ストレージ 8GB~16GB
最大解像度 1080p
インターフェース HDMIx1、イーサネットx1(100BASE-TX?)、Wi-Fi(IEEE 802.11ac)、Bluetooth(Bluetooth 4.2対応)

ハードウェアは現在と同様のコンパクトなサイズ(若干大型化するとの噂もある)で、金属筐体になるという噂もある。4Kに対応しなかったのはiTunesで4K配信をしていないせいだろうが、Apple TVのチャンネルを持つYouTubeやNetflixが4K配信を行っているので、もしかすると4K対応の目も若干だがあるかもしれない

通常、Apple TVのような比較的低価格の機器には新しく高価なCPUは載せないのだが、Apple A8は記録的ヒット商品となったiPhone 6/6 PlusやiPod touch(第6世代)にも搭載されており、量産高価で十分価格が下がっているのだろう。あるいはA5がiPhone 4SやiPad 2、iPad mini、Apple TVに搭載され長く使われたように、A8が次のスタンダード的な位置づけになるかもしれない。

CPUが新しくなることのメリットは2つ。ひとつは処理速度の向上で、これは単純に高速化するだけでなく、Siriを始めとするさまざまな新機能の追加を可能にする。もうひとつはGPUも最新になることだ。Apple A8はGPUとしてPowerVR GX6450を搭載する64bit CPUだ。GX6450はかなり強力なGPUで、フルHD解像度でもグリグリと美麗な3Dグラフィックを動かせるパワーがある。

以前より、新型Apple TVにはApp Storeが追加されるという噂で、特にゲーム市場をターゲットとしているらしい。テレビ画面上で付属のリモコンまたはiPhone、Bluetooth接続のゲームパッドなどを使ってアプリの操作ができるようになる模様。タッチ操作などが特徴的なiPhone用ゲームがそのまま動くとは思えないため、Apple TV向けに改めて開発する必要があるだろう。

前述したようにGPUはかなり強力なものが搭載されているので、ゲーム機として考えた場合でも、一~二世代前のコンシューマ機クラスのグラフィックが実現できるはずだ。PS4やXbox Oneと比べるのは厳しいが、PS2以上PS3以下といったところだろうか。最新の据え置き機と比べると見劣りするが、ヘビーゲーマー層以外は十分満足できるはずだ。