説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「ロック画面にアナログ時計を表示できますか?」という質問に答えます。

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残念ながら、iOS 8の時点ではロック画面に表示できるのはデジタル時計のみです。表示スタイルをアナログに変更する機能は用意されていないうえ、ロック画面に「ウィジェット」(画面の一部を利用して動作する小規模アプリ)を表示する機能もないため、デジタル時計のまま使い続けるしかありません。

iOSでは、ロック画面のデザインを変更できません。Android OSでは、ロック画面の一部がウィジェット用に割り当てられているため、デジタル/アナログ時計にかぎらずメールアプリやカレンダーアプリの表示すら可能ですが、iOSではロック画面にウィジェットを使用することは想定されていません。

iOSもウィジェットに対応していますが、表示場所は通知センターに限られます。ウィジェットとして動作可能なアプリにかぎり、通知センターに表示するよう設定したときのみウィジェットとして表示されるしくみです。

逆にいえば、通知センターで構わなければアナログ時計は表示できます。ロック画面の上部を下方向に向けてフリックするひと手間は必要になりますが、ウィジェット対応のアナログ時計アプリを表示するよう設定しておけば、目的は達成できます。ロック解除の必要はないので、フリックの手間をどう考えるかだけの違いと言えないこともありません。

ウィジェット対応のアナログ表示が可能な時計アプリは、App Storeでいくつか公開されています。有償/無償の違いやデザインの豊富さを基準に選ぶといいでしょう。インストール後は、通知センターの下部にある「編集」ボタンをタップし、そのアプリを通知センターの上にくるよう配置すると、以後通知センターを表示するとアナログ時計が表示されるようになります。

ロック画面そのものにアナログ時計を表示することはできないものの、通知センターを間借りする「ウィジェット」を利用すれば、近い効果を得ることができます