説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「Wi-Fiアクセスポイントが候補に現れません!?」という質問に答えます。

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外出先でWi-Fiを利用したいとき、目的のWi-Fiアクセスポイントが表示されない、という事態は誰しも経験するものです。原因はいくつか考えられますが、そのすべてをiPhone側で解決できるわけではありません。

通常、Wi-Fiアクセスポイントは自身のアクセスポイント名(ネットワーク名/SSID)を周囲に知らせるビーコンを発します。しかし、セキュリティの事情などにより、SSIDを周囲に知らせないよう設定(SSIDステルス)されたWi-Fiアクセスポイントもあります。その場合は、パスワードはもちろんのことSSIDも事前に入手し、SSIDを手入力して接続作業を開始しなければなりません。

Wi-Fiの混雑が原因かもしれません。近隣で多数のWi-Fi機器が稼働し、かつ同じ周波数帯(2.4GHz帯)を使用している場合、電波の相互干渉が発生している可能性があります。自宅のWi-Fiアクセスポイント(ルータ)が見つからないという場合には、802.11gなど5GHz帯のみを使うようルータの設定を変更すると効果的です。

ステルス設定されていないうえにWi-Fiの混雑もなく、それでもあるべきSSIDが表示されない場合には、iPhoneのWi-Fi設定を確認してみましょう。iOSのWi-Fi設定画面には「接続を確認」スイッチがあり、このスイッチがオフのときには、初めて接続するWi-Fiアクセスポイントは「ネットワークを選択」に一覧された中から選択する必要があります。

なお、「接続を確認」スイッチをオンにすると、接続経験のあるWi-Fiアクセスポイントが近隣にない場合、接続可能なものがダイアログに表示されます。つねにオンにしておくと煩わしさはあるものの、普段利用しない場所でWi-Fiアクセスポイントをすばやく発見できる効果があるため、必要に応じてオンにするのも一考です。

接続したいWi-Fiアクセスポイントが見つからない場合には、SSIDステルス設定されていないかどうかとWi-Fi設定画面を確認しましょう