説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「端末をスリープしたのに、テザリングが切れません!?」という質問に答えます。

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インターネット共有(テザリング)を有効にしたiPhoneに、いつまでも「インターネット共有:○台接続中」と表示されていることはありませんか? テザリングでインターネットに接続しているPCやタブレットをスリープさせたはずなのに、接続中の端末があるという……もしや、誰かに不正アクセスされているのでは? などと早合点してしまうかもしれません。

しかし、移動端末であるiPhoneの性格を考えると、よほど推測しやすいパスワードでも設定していないかぎり、不正アクセスされる可能性は低いといえます。いろいろな事態が想定されますが、可能性として高いのは「ディスプレイが消えていてもWi-Fiが切断されない端末」を利用しているケースです。

実際、Android端末はスリープさせてもWi-Fi接続が維持されることがあります。バージョン3.1以降のAndroid OSには、Preferred Network Offload(PNO)という機能が用意され、ディスプレイを消してもWi-Fi接続はシステムのバックグラウンドで維持されます。システム設定にもよりますが、スリープさせてもWi-Fiが切断されないことがあるわけで、その場合Android端末は「インターネット共有:○台接続中」にカウントされることになります。

気になる場合は、テザリングを利用する可能性がある子機(自分のPCやタブレット)のWi-FiやBluetoothを手動でオフにしてみましょう。「インターネット共有:○台接続中」の表示がたちどころに消えるはずです。不正アクセスを疑うのは、それからでも遅くはないはずです。それでも気持ち悪いというのであれば、iPhoneを機内モードに切り替えたうえで(すべての通信経路をオフにする)、インターネット共有のパスワードを推定しにくいものに変更しておくといいでしょう。

テザリング子機すべてをスリープしているのに「インターネット共有:○台接続中」と表示される場合は、子機のWi-Fi設定を見直してみましょう