撮影した写真を表示/管理するアプリ「写真」は、iOS 8で大きく変わった。編集機能が強化され、明るさや色合いを細かく調整できるようになったほか、リサイズや回転などの処理も操作性が大幅にリファインされている。サードパーティー製画像編集アプリのフィルタ機能を呼び出すことも可能となり、従来の「写真」と一線を画している。

スナップショットの撮影が日常化し、結果として大量の写真を保管するユーザが増えたためか、写真の検索性も改善されている。撮影日時や撮影地点など写真に記録されている各種情報(メタ情報)をもとに、見たい写真を検索することが可能になったのだ。従来も「コレクション」を利用すれば撮影日を基準にソートできたし、地図を見ながら撮影位置で写真を絞り込むことができたが、iOS 8ではそれを組み合わせて検索することが可能になった。

たとえば、「コレクション」では期間を優先して分類するため、どれだけ撮影位置が離れていても同じ集団にまとめられてしまう。撮影位置を優先して探したい場合、マップの上で確認しなければならず、「東京都」や「神奈川県」といった行政区分で分類することは苦手で、マップ上では土地鑑のある地域以外判定が微妙になりがちだ。

そこで利用したいのが、前述したメタ情報を利用した写真の検索。「東京, 2014年」や「2014年, 那須」などと入力すれば、メタ情報から撮影日と撮影位置を割り出し、検索候補に表示してくれる。都道府県や市町村といった行政区分も適切に補完してくれるので、およその地名とざっくりとした撮影時期さえ指定すれば、膨大な数の写真の中から目的の写真を探し出せるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1「コレクション」では撮影した期間を優先して分類されるため、「東京都」や「神奈川県」といった行政区分で明確に線引きすることが苦手だ

2 行政区分を優先して写真を探し出したい場合、ツールバーの虫メガネボタンをタップして検索を開始する

3 およその地名とざっくりとした撮影時期を入力して検索を開始する。行政区分は適当に補完してくれる

4 地図を表示しなくても、行政区分を優先して写真を検索することができる

(提供:iPad iPhone Wire)