"格安SIM"を提供するMVNO各社のサービス競争が盛況だ。月額利用料金を据え置いてデータ通信容量を倍増する、お得なキャンペーンが相次いで発表されている。そこで本稿では、月額1,000円前後で利用できる主要な格安SIMサービスの最新情報をお伝えしていこう。
なお、ここでは、下り最大150Mbps(au系では下り最大75Mbps~)の高速LTE通信が利用可能なものに限定した。いずれのサービスも音声通話およびMNPは非対応となり、SMSの対応状況はサービスによって異なることに留意いただきたい。
データ通信専用SIMを比較
BIGLOBEの「エントリープラン」(2GB/月)は月額900円(税別)のサービス。下り最大150Mbpsの高速LTE通信が月に2GBまで利用できる。通信容量は300円/100MBで追加可能。最低利用期間はもうけられておらず、契約後のプラン変更にも無料で対応する。また、オプションでSMSサービスの利用が可能(120円/月)なので、例えばLINEのアカウント取得も容易に行える。このほか、全国のWi-Fiスポット(マクドナルド、スターバックスなどのコーヒーショップ、東海道新幹線(東京~新大阪間)のN700系車内、羽田空港、商業スポットなど)でWi-Fi通信を利用できる。
OCNの「モバイルONE 70MB/日コース」は、月額900円のサービス。1日70MBまでLTEを利用できる。LTE通信が1日使い放題になる制限解除オプション(500円/1回)を用意。またSMSサービスを月額120円で追加できる。契約後のプラン変更にも対応。このほか、IP電話の050 plusが安く利用できる「050 plusセット割」などが用意されている。昨年10月にデータ容量を増量するサービス変更を行った。
IIJmioの「ミニマムスタートプラン 2GB」は、月額900円で月2GBまでLTE通信が利用できるサービス。なお、余ったデータ量は翌月に繰り越せる。通信容量の追加に関しては200円/100MBで行えるほか、1,500円/500MB、3,000円/2GBのクーポンカードも用意されている。オプションでSMSサービスも利用可能(140円/月)。最低利用期間は、利用開始日(IIJmioの契約を行った日)の翌月末日までとなっている。
日本通信の「b-mobile SIM ライトプラン」は、月額1,180円のサービス。LTEが月に3GBまで利用できる。3日間の使用量による速度規制はなし。通信制限時の通信速度は200kbpsで、追加チャージオプションは100MBあたり300円で用意されている。SMSサービスの提供はなし。最低利用期間はもうけられていない。