楽天とグループ会社フュージョン・コミュニケーションズは29日、通話サービス「楽天モバイル」を発表し、都内で記者説明会を行った。「楽天モバイル」は、NTTドコモのLTE網を利用したMVNOサービスで、SIMフリー端末とSIMカードのセットおよび、SIMカードのみの2つのサービスを提供する。SIMカードの申込み受付は本日より開始し、月内に発送する。ここでは説明会の模様をレポートする。
キーワードは「3分の1」
記者発表会には、楽天代表取締役会長兼社長・三木谷浩史氏らが登壇し、同サービスの概要を説明した。
「楽天モバイル」の特長は三木谷氏が「キーワードは3分の1」と言うように、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)と比較しおよそ3分の1の利用料金(月に2GBの通信プランで30分の通話をした場合)で運用できる点だ。
三木谷氏は、「大手3キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)の場合、月に2GBの通信定額プランと30分の通話をすると大体6,500円。楽天モバイルの場合、2.1GBの通信とプリインストールされている楽天でんわアプリを使えば、通話料込みで2,200円程度で収まる。家族4人で1年間およそ20万円の節約ができる」と説明した。
「楽天モバイル」では、SIMフリー端末とSIMカードのセットと、SIMカードのみという2つのサービスを提供する。SIMカードは、SIMフリー端末のほか、NTTドコモの端末であればSIMカードを入れ替えるだけで利用できる。また、MNPにも対応するという。
「楽天モバイル」で用意する料金プランは4コース。通信速度が最大200kbpsの「ベーシック」が月額税別(以下同)1,250円。下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsのプランは、「2.1GBパック」が1,600円、「4GBパック」が2,150円、「7GBパック」が2,960円となっている。