米Appleは16日(現地時間)、スペシャルイベントを開催し9.7インチタブレット「iPad Air 2」を発表した。本稿では、「iPad Air 2」と前機種にあたる「iPad Air」をスペック面から比較し、どのような点で進化したのか検証したいと思う。

「iPad Air 2」(左)、「iPad Air」(右)

なお、本稿で比較するスペックは、Apple公式ページに記載されているものに準拠している。そのため一部スペックが記載されていない場合がある。また、「iPad Air」については、本稿執筆時点で発売されているモデルについて記載している。

より早くなった「iPad Air 2」

まずはプロセッサや、ストレージなどを比較しよう。

機種名 iPad Air 2 iPad Air
出荷時OS iOS 8 iOS 8
チップ Apple A8X + M8 モーションコプロセッサ Apple A7 + M7 モーションコプロセッサ
ストレージ(ROM) 16GB/64GB/128GB 16GB/32GB
外部ストレージ × ×

出荷時のOSは、どちらも最新の「iOS 8」。20日(米国時間)に公開される最新バージョン「iOS 8.1」ではMacと連携する機能が加わる。「iPad Air」のストレージは、過去に用意されていた64/128GBモデルがなくなり、「iPad Air 2」のみ64/128GBモデルが用意されている。ただ「iPad Air 2」には32GBモデルがないので、32GBモデルが欲しい場合は「iPad Air」を選択するしかないようだ。

「iPad Air 2」はチップに、最新の「Apple A8X + M8 モーションコプロセッサ」を搭載。「A8X」は、「iPad Air」に搭載されている「A7」に比べ40%ほど速いCPUパフォーマンスを実現している。また、グラフィックパフォーマンスも「A7」の2.5倍もの性能を誇るという。これにより、デスクトップコンピュータやゲーム用コンソールでしか得られなかったグラフィックスを体験できるとしている。