iOSのソフトウェアキーボードはよく考えられていて、コツさえ覚えれば文章をすばやく入力できる。PCの入力スタイルに慣れた人向けにはローマ字キーボード、フィーチャーフォンに慣れた人向けにはテンキーが用意されており、どちらでも自分の好みで選択すればいい。

入力方法に細かい工夫が施されているところもポイントだ。ローマ字キーボードで英文混じりの文章を入力する場合、地球ボタンをタップして英字モードとかなモードを切り替えるところはPCのIMEと大差ないが、スペースの制約でCAPSキーがない代わりに「↑」ボタン(SHIFTキー)を2度タップすると、大文字固定入力モードとなる。大文字が入力されている箇所へバックスペースボタン(<×)で戻り訂正しようとすると、その箇所だけ大文字入力になるため、訂正作業のときに重宝する。

しかし、「PC」や「NEC」のように大文字だけで構成される短い単語を入力する場合、キャピタルロックをかけるのは大げさだ。とはいえ、1文字ごとにSHIFTキーを押すのも手間がかかる。

iOSのソフトウェアキーボードは、ここにも配慮している。大文字を入力する場合は、「↑」ボタンを押してから指先を目的の文字までスライドさせればいい。「PC」の場合、「↑」ボタンを押してから「P」へ、「↑」ボタンを押してから「C」へという操作を繰り返せば入力できるのだ。キャピタルロックを外し忘れて入力し直す手間を考えると、短い単語の場合はこちらのほうがスマートに入力できることだろう。

操作手順をカンタン解説

1 たとえば「N」を入力する場合、「↑」ボタンを押してから「N」へ指先をスライドさせる(その間ボタンは白く変化)

2 指先をスライドさせる距離が短いiPhoneの場合、キャピタルロックをかけるよりこちらのほうがミスなく入力できることだろう

(提供:iPad iPhone Wire)