米Appleが9月9日(米国時間)に新型iPhoneの発表イベントを開催するという話が出ているが、これに向け、いわゆる正式発表前の"噂"がヒートアップしている。限りなく正解に近いと思われるものから、確度の低いと思われる"噂"まで、玉石混交ではあるが、今回はそうした"噂"が出る背景から、情報の真偽の見分け方、考え方をまとめてみる。
"噂"が出てくるルートと"噂"が出る理由
Apple関係の製品、特に大人気のiPhoneほど正式発表前に数々の噂が登場し、その議論だけで人々を楽しませてくれる製品はないだろう。以前まで、iPhoneに関する噂は「出所不明のガセ」に近いものが多かったが、ここ最近流布している噂は比較的確度の高いものが多く、実際の発表内容と遜色ないものが増えつつある。
フィールドテスト中だった実際の「iPhone 4」プロトタイプをバーで入手してレビューを行ったGizmodoの例を除けば(これは窃盗事件として扱われていたことが知られている)、最近では新型iPhoneのデザインだけでなく、それを構成するパーツや設計図までもが出て、実際に発売された製品と比較しても遜色ないことが増えている。どうして、このようなことが起こり、実際にそれが可能なのだろうか。
中には"ガセ"が含まれている可能性があるが、こうした部品の数々は「実際に製品の組み立てに用いられるパーツ」が横流しされたものだと考えられる。情報セキュリティに厳しいはずの工場で、なぜこうしたことが可能なのだろうか? 流出ルートは「パーツの製造元から流通過程」「組み立て工場」あたりが考えられるが、いずれにせよサプライチェーンの行程の中で出てきたものだ。