Bluetooth SIG(Special Internet Group)は22日、都内で記者説明会を開催し、Bluetoothの最新動向について紹介した。会場では、Bluetooth SIGのメンバー企業各社による最新Bluetooth製品の展示も行われた。本稿で合わせて紹介する。

Bluetooth SIGは、Bluetoothの最新動向について紹介。メンバー企業の最新Bluetooth製品の展示も行われた

Bluetoothが普及した理由

説明会の冒頭、Bluetooth SIGグローバルインダストリー&ブランドマーケティングのエレット・クローター氏が登壇して、Bluetoothの最新トレンドなどを紹介した。Bluetooth SIGはメンバー企業で構成される団体。Bluetoothテクノロジーを世界中に広め、また開発をサポートする役割を担う。メンバー企業数は現在2万3,000社以上に上り、その1/3はアジア・太平洋地域の国々が占めている。アジア・太平洋地域の国々は成長率が急伸しており、この1年で30%増となった。

Bluetooth SIGのエレット・クローター氏(写真左)。アジア・太平洋地域の成長率が著しく伸びている。日本も中国に次ぐ伸び率を示している(写真右)

グローバルにおけるBluetoothデバイスの出荷台数は、2014年に30億台を突破。2018年には46億台の製品が出荷されると見込まれている。エレット氏は「ワイヤレス製品としては、歴史的にもっとも成長率が高い」と評価した。なぜここまで急成長できたのだろうか。同氏は、その要因のひとつとして2010年に導入された「Bluetooth Smart」技術の出現をあげる。「低消費電力のため、ひとつの電池だけで1年以上も使えるようになった。これで第2の流行の波がやってきた」と説明した。

グローバルにおけるBluetoothデバイスの出荷台数は、2018年には46億台が見込まれている(写真左)。Bluetooth Smartの出現により、第2の流行の波がやってきた(写真右)