説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneで撮った写真に毎回ホコリのようなものが写り込んでいます……」という質問に答えます。

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iPhone 5/5sの背面にあるカメラ(iSightカメラ)は、高硬度のサファイアクリスタル製カバーで保護されているため、多少乱暴に扱ってもキズがつくことはありません。iSight以外にもiPhone 5sのホームボタン表面(Touch IDセンサー)に採用されるほか、ウェアラブルデバイスへの採用が噂されるなど、Apple製デバイスにおいて戦略的な意味を持つ素材といえます。

そんな信頼性の高いカバーですが、カメラの撮像を担う部分(カメラモジュール)と完全に一体成形されているわけではありません。製造時期や個体差がありますが、カメラモジュールとレンズの間にはわずかなすき間が発生することがあり、そこから微細なホコリが入り込むことがあるのです。

iPhoneのイメージセンサーは数ミリほどですから、ホコリが肉眼に見えないレベルの細かさだとしても、写真に写り込むことがあります。気になる場合は、レンズをメガネ拭きなどで清掃したあとにアプリの「カメラ」を起動し、白い紙を写してみましょう。撮影位置を移動しても同じ位置に点やシミのようなものが写るようであれば、ホコリの侵入が疑われます。

ホコリが侵入したとしていても、レンズカバーを取り外すことは難しいため、Appleのサポートまたはpple Storeの相談受付窓口(ジーニアスバー)に連絡しましょう。ホコリの侵入と認められ、かつ保証期間内である場合は、修理が難しい部分でもあり交換となるケースが多いようです。あらかじめバックアップを作成したうえで、しかるべき窓口に連絡してください。

肉眼では見えなくても、レンズとカメラモジュールの間にごく細かいホコリが入り込む可能性はあります。保証期間内の場合は、AppleのサポートまたはApple Storeに相談してみましょう