iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回は27歳の女性Bさんのホーム画面です。

BさんとBさんのiPhoneのホーム画面全5枚

Bさん

1枚目

2枚目

3枚目

4枚目

5枚目

プロファイリングと解説

今回の女性はホーム画面が、5つです。前回もホーム画面が4つだったので、そんなに変わらないような気がします。ですが、一つひとつのホーム画面に配置されるアプリがまばらであったのに対して、今回の女性はきっしりとあります。

そんなアプリの多くが、じつにカメラ系です。その数なんと20種類以上です。どのような被写体を撮影しているのかは、ホーム画面からはわかりません。ですが、待ち受けが、おそらく自分じしんで撮ったとおもわれるパンケーキの画像であること、「食べログ」や「クックパッド」というアプリもあることから、けっこう頻繁に料理に関する写真を撮っているのではないかと想像できます。「乗換ナビ」「乗換案内」「じゃらん」もありますから、もしかしたら遠出をして、話題の食べ物やめずらしい食べ物を撮影しにでかけているのかも。

カメラアプリが多いのが特徴

どのような写真を撮影しているかは、とても気になる情報です。自分撮りであれば、まわりから注目されたい。友達との写真がおおければ、協調性がある一方で人気者だとおもわれたい。動物の写真がおおければ、かわいいとおもわれたい。写真には、その撮影者の心理があらわれます。

では、食べ物の場合はどうなのでしょうか。カナダのトロント大学の研究では、摂食障害などの可能性もあるといわれていますが、美味しいものを食べているということで注目されたい心理や、話題の食べ物を知っているということで物知りや流行に敏感とおもわれたい気持ちが強いのかもしれません。こういう女性と恋愛をするならば、マンネリ化しないようにつねに新しいデートスポットにでかけたりすることが必要でしょうね。そこで、写真を撮りまくっても、あなたは彼女のことをけっして怒ってはいけませんよ。

さて、別のアプリに注目してみましょう。この女性、メッセージ系アプリがカメラ系アプリにくらべ、ほとんどありません。「LINE」と「skype」と「カカオトーク」くらいですよね。そして、「skype」と「カカオトーク」がフォルダーのなかにあるということは、アクティブに利用しているのは「LINE」くらいだということがわかります。

「skype」「カカオトーク」はフォルダのなかに

もちろん、メッセージ系アプリが少ないことで、ひととのつながりが希薄とは一概にいえません。ですが、日常のなかで他者と積極的につながることが少ないのかもしれません。その一方で、ツイッターのクライアントアプリの「Echofon」があったりブログアプリの「FC2BLOG」と、誰かに向けて発信したい、注目されたいという気持ちが強いのでしょうね。おだてるというとあまりいい印象ではありませんが、いいかえれば甘えさせてあげるといいかもしれませんよ。

「FC2BLOG」で普段から情報発信?

平松隆円…化粧心理学者/大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。