3Dモーションセンシング技術を開発するイスラエルのPrimeSense (Friimsns)を米Appleが3億4500万ドルで買収したことが話題になっている。イスラエルの地元紙Calcalistが最初に報じた(ヘブライ語)もので、その後SlashGearなど複数のメディアが続報を報じている。AppleによるPrimeSense買収は今夏にも噂があったが、次の関心はAppleが同技術をどのように自社製品やサービスに取り込んでいくかがポイントとなる。

PrimeSenseの技術は意外に身近なところに

PrimeSenseは2005年設立の企業でイスラエルのテルアビブを拠点とし、主にセンサー系の半導体技術開発を行っている。同社の成果で最も有名なものが2010年に発表されたMicrosoftの「Kinect for Xbox 360」で、同ハードウェアのモーションセンシングにPrimeSenseの技術が利用されていることが知られている。続報を出しているAll Things Digitalによれば、複数の情報ソースから噂に関する確認がとれたとしており、それら情報によればまだ買収自体は完了しておらず、早ければ今週末までに処理が完了するとの観測を出している。またKinectへの採用がクローズアップされた直後からSilver Lake Partnersなど複数の大手投資会社らからの融資に成功している旨が報告されている。いずれにせよ、今後大きく成長が見込まれる分野の企業という点が評価されているとみられる。

Kinect for Xbox 360