せっかく香港に行くのなら、どこででも買えるありきたりのお土産じゃつまらない! ここでは、香港らしくかつ面白そうなお土産が発見できる女人街や男人街という香港の二大ナイトマーケットに加え、現地コーディネーターオススメの海味街を紹介したい。

夜に賑わいを増す女人街

アジアンチックな雑貨に目移りする女人街

まずは女人街。何とも怪しげな名前だが、女性向けの商品が多い屋外ファッションマーケットだ。場所は旺角(モンコック)駅の東に位置する通菜街にある。通りの両側に露店がぎっしりと並び、商品が上へ上へと堆く展示している。人がすれ違うのがやっとの狭い通りを歩きながら、露店の商品を品定めする。買い物をする気がなくても、ただ通りを歩くだけで香港の雑多な雰囲気が味わえるので、ぜひ一度行っていただきたい。

女人街という名前だが、何も商品は女性向け商品だけではない。男女ともに喜んでくれそうな品をたくさん売っている。商品はその時々の流行で変わることもあるが、2012年12月取材時点で発見したアイテムをいくつか紹介しよう。

まずは、ジーンズの生地を使ってパンツ風にアレンジした小物入れのバッグ。ベルトがアクセントになっていてかわいらしい。価格は280香港ドル(約 3,280円)。まとまった数のお土産が欲しいなら、アジアンチックなデザインの小物入れがおすすめだ。20香港ドル(約230円)で、「10個買うから 値引きして」などと交渉してみるといいだろう。

ベルトがポイントのバッグは280香港ドル(約3,280円)

小物入れはまとめて買うと、いくらか安くしてくれるかも

子供心がくすぐられるのが、香港の名物料理をかたどった食品サンプルのミニキーホルダー。小さいもので29香港ドル(約340円)、大きいものが39香港ドル(約460円)。iPhoneユーザーへのお土産にはiPhoneカバーも面白い。絵柄は猫や仏像、ブルースリーなどがあり、立体的に絵柄が浮かび上がるようになっている。こちらは79香港ドル(約920円)。

香港名物料理の食品サンプルのミニキーホルダー

立体的に絵柄が浮かび上がるiPhone用のカバー

値札は大概ついていないので、店員と交渉することになる。地元の人いわく、「以前はかなりふっかけた値段からスタートして半値になることもあったが、今はそんなにふっかける店は少ない」。なので逆にあまり値切れないかもしれないが、料金交渉もぜひ楽しんでいただきたい。オープンは14時~23時頃。夜は雰囲気があっていいが非常に混雑するので、じっくり見たいのなら昼間がおすすめ。ただし、人が多いエリアを歩く際は盗難にご注意を。

男人街はというと……

こちらが男人街

そして、女人街があるなら当然男人街もある。女人街と並ぶ香港の二大ナイトマーケットとして知られているが、実は売っているものは女人街とそれほど変わらない。違いは、占い店と大人のおもちゃ的なアイテムを売っている店が多い点。佐敦(ジョーダン)駅と油麻地(ヤウマテイ)駅の間にある廟街に位置しており、女人街と合わせて掘り出し物探しをしてみるといいだろう。

パンチのきいたお土産としてオススメなのが、チューブ式のトイレットペーパー入れ。38香港ドル(約450円)と値札に書いてあったが、お店の人がいきなり30香港ドル(約350円)に値下げしてくれた。また、芸能人の間でも流行っているというのが、蛇の形をしたアクセサリー(真偽のほどは不明だが……)。形を変えて、首や手などに巻けるようになっている。こちらは58香港ドル(約680円)。

チューブ式のトイレットペーパー入れは30香港ドル(約350円)でゲット!

芸能人にも流行っている!? 蛇の形をしたアクセサリーは58香港ドル(約680円)

日本より安く日本産の乾物も買える?

乾物街は、営業時間が10~17時ぐらいの店が多い

もうひとつおすすめしたいのが、海産乾物街として有名な海味街だ。徳輔道西という通りに店が数十軒集まり、世界中の乾物を売っている。フカヒレやアワビ、ナマコなどなど、あらゆる海産物が乾物になり、店に所狭しと並べている様子は圧巻だ。日本産のものも結構あり、現地の人は日本で買うより香港で買った方が安いという。オススメは干しエビや乾燥ホタテで、スープやおかゆ、茶わん蒸しなど、いろんな料理に使える。どの商品も1斤=600gで価格表示している。

乾物街で売っているフカヒレ

エビや貝などの乾物がどっさり!

海味街へは上環(ションワン)駅から徒歩15分。または駅からトラムに乗り、徳輔道西付近で下車すぐ。香港の二大ナイトマーケットに、現地コーディネーターオススメの海味街。お土産をここで買ってしまえば、あとは心行くまで観光を楽しめるぞ!