iPhone好きの女性が集まるiPhone女子部は11月2日、都内で「はじめまして、iPhone5。体験イベント」を開催した。同イベントは現在フィーチャーフォンを使用している一般女性にiPhone 5を体験してもらおうというもの。会場では基本操作の説明や便利なアプリの紹介、iPhone 5のアクセサリーが当たるプレゼント大会などが行われた。

渋谷ヒカリエで行われた「はじめまして、iPhone5。体験イベント」。たくさんの女性参加者でにぎわった

iPhone女子部ではiPhoneにまつわるイベントを定期的に行い、またサイトの運営や冊子を発行するなどしてiPhone好きな女性の輪を広げる活動を続けている。運営スタッフの話では、今回の体験イベントには150名以上の応募があったという。当日は抽選により選ばれた20名の女性が参加した。進行役はiPhone女子部部長の小林奈巳氏と、副部長の村上紗織氏が務めた。

iPhone女子部部長の小林奈巳氏(写真左)と副部長の村上紗織氏(写真右)が、iPhone 5の魅力を解説した

何人かの参加者に話を聞くことができた。20代の女性は「外国の友人がカカオトークを使っていて、自分もやってみたいと思った」と今回の参加理由を話してくれた。また別の女性は「周りがみんなiPhoneになってしまったので、肩身が狭くて……」。スマートフォンについては「バッテリーがもたないので、常に携帯充電器を持ち歩かなければいけない」というイメージを抱いているという。そのほか「利用料金がいくらかかるか分からない」「ボタンがないタッチパネルでメールが打てるか不安」といった声も聞かれた。iPhoneは使ってみたいが、不安もある。このあたりが動機になり、今回のイベントに応募したという参加者が多いようだった。

会場の様子。複数のスタッフが各テーブルを周り、参加者の操作を手伝った

イベントでは、まず初めに小林奈巳氏と村上紗織氏がiPhoneを使い始めたきっかけなどを語った。小林氏は「かっこいい」という理由で衝動的に買ってしまったという。「スケジュール帳やデジカメなどiPhoneがあれば用が足りてしまう。ものを持ち歩かなくなり、結果として荷物が減った」と話した。村上氏は、iPhoneを持ち始めた頃はタッチパネルが不安でフィーチャーフォンとの2台持ちをしていたが、気が付いた頃にはフィーチャーフォンの電源を入れなくなっていた、というエピソードを明かした。

まだガラケー(フィーチャーフォン)を使用している女子、略して「マダガラ女子」の不安を払拭するプログラムが組まれた

iPhoneのインターフェースおよび基本操作の説明をした後、インターネットやカメラ、Siri、テザリングの使い方などを順番に説明。また「ケータイの電話帳ってiPhoneに移行できる? 」や、「絵文字って送れるの? 」などフィーチャーフォンからiPhoneに機種変更する際に、みんなが疑問に思う項目をひとつひとつ解説していった。参加者はメモをとったりうなずいたりしながら、小林氏の説明に耳を傾けていた。

小林氏と村上氏が、スクリーンを使って基本的な操作の説明を行なっていった

当日は参加者全員にケーキが振る舞われたが、それはiPhone 5での撮影体験をしてもらう目的もあったようだ

iPhone 5から標準搭載されたパノラマ撮影も体験

イベントではauとソフトバンクのそれぞれの特徴についても触れた。調査会社のアンケート結果を紹介しながら、au版iPhone 5は「つながりやすさ」「バッテリーの持ち時間」、ソフトバンク版iPhone 5は「Wi-Fiスポットの数」「端末価格の安さ」が優れているとした。小林氏は「女子割などの割引や各種キャンペーンなどをうまく利用するとお得に乗り換えられるので、ショップに問い合わせて欲しい」とアドバイスしていた。

au版iPhone 5は、つながりやすさとバッテリーの持ち時間が特長

ソフトバンク版iPhone 5は、Wi-Fiスポットの数と端末価格の安さが特長

調査会社イードによる「iPhone 5 満足度」のアンケート結果も公表

お薦めのiPhoneアプリの紹介なども行われた。「Twitter」「Facebook」など定番アプリのほか「蜷川実花監修カメラアプリ」「スナップショット家計簿」など、女性ならではのものも紹介された。また、マニアックなアプリとして小林氏は「毛抜きの達人」を、村上氏は「Albert」を推していた。

蜷川実花監修カメラアプリでは、独特の世界観が楽しめるエフェクトが用意されている(写真右)

マニアックなアプリとして紹介された「毛抜きの達人」(写真右)。「そっとタッチして、うまく毛根から抜くのが難しい」と推薦者の小林氏

イベントの終盤にはプレゼント大会が実施され、iPhoneケースなどが参加者に提供された。

iPhoneアプリ「Touch the Numbers」で高スコアを出した参加者、およびじゃんけん大会で最後まで残った参加者にプレゼントが提供された

アンケートでは、ほぼ全員が購入を前向きに検討という結果に

イベント終了後にはアンケートが集計された。「実際にiPhoneに触れてみて、購入したいと思いましたか? 」という質問には、ほぼ全員が購入してみたいと回答。また自由回答欄には「使ってみると以外と簡単に使えたので良かった」「買う時期を逃してここまで来ましたが、この機会に買いたいです」などの感想がみられた。本物のiPhoneに触れてみて、それまで抱いていた不安が一掃された様子がうかがえる。

イベント終了後には、アンケートが集計された

「次に購入を検討している携帯電話を教えてください(複数回答可)」の質問は、iPhone(au)(13名)、iPhone(ソフトバンク)(4名)、iPhone(au/ソフトバンクどちらのキャリアでもよい)(3名)、その他スマートフォン(6名)、その他ケータイ(1名)という結果になった。参加者20人のうち、6割以上の13人が購入意向のキャリアとしてau版iPhone 5を選択した形だ。その理由としては、通信速度/エリアの広さ(7名)、バッテリーのもち(6名)、料金(6名)、携帯会社のイメージ(3名)を挙げる人が多かった。

参加者20人のうち、6割以上の13人が「次に購入を検討している携帯電話」としてau版iPhone 5を選択した

「今後iPhoneで楽しみたいと考えていることは何ですか? 」の質問には「LTE(ネットワーク)の速さを体験、マップで行き方検索、アプリのダウンロード」「LINE。友達がみんな使っていてひとり仲間はずれなので」などの回答があった。

イベント全体の感想については「初歩的なことから教えて貰ったので、分かりやすかったです」「基本的な操作系がごっそりとわかった」「困ったときはすぐティーチャーが来てくれるのもよかった」「初めてiPhoneを触れてとても欲しくなりました」といった声が聞かれた。実際に、イベント終了後に会場を出る参加者の表情は安堵や満足感がうかがえるものだった。