分解はまだ続く。ディスプレイと基板を分離し、バッテリも取りはずす。取り外したバッテリを持ってみると、少し硬い粘土のような感じだった。少し力を入れればしなるのだ。そして、それを鼻に近づけたところ、化学的な臭いがした。さらによくみると、仕様上の数値としてップルでも公表していないバッテリー容量は4440mAhとなっていた。

バッテリーを手にすると宇宙食に思えた

バッテリーは4440mAh

iPad miniをすべて解体し終えると、筐体はトレーのように見えた。目の前に広がるiPad miniの部品。もはやこれはiPad miniだったのだろうか。

アルミのトレイに成り下がったiPad mini

4440mAhだったことがわかった今回の解体ショーだが、驚いたのはバッテリーの大きさ。ほとんどバッテリーだとは聞いていたが、これほどまでとは思わなかった。そう考えていたところでひとつアイデアが浮かぶ。バッテリーって全体の何パーセントの重量を占めるのよ、と。それじゃあ、個々の部品を計測してみようと。

藤澤氏に「あのう、秤ってありますかね? この部品、量りません?」と聞くと、親切な同氏は「やってみましょう」と一言。ここまでくると肉屋になった気分だ。というわけで、主要部品の重量について、いろいろと計測もしてみたので、それについては、後日詳細をお伝えしよう。