東武鉄道は27日より、6050型をリニューアルした展望列車634型「スカイツリートレイン」を運行開始する。前日の26日には撮影会・試乗会が実施され、ゲストに浅草在住のアニマル浜口さん・初枝さん夫妻が招かれた。
「東武はすごいですね! あの世界一のスカイツリー、そしてこの『スカイツリートレイン』を作ったんですから。パワーがあります」と浜口さん。娘・浜口京子選手の応援で訪れたロンドン五輪での出来事にも触れ、「ご存知のように、私たちはマスコミの皆さんの前で大ゲンカ! しましたけど、今日は夫婦ラブラブで行きます」と挨拶した。
「スカイツリートレイン」車内にはカラオケ設備も
「スカイツリートレイン」の外観を見て、浜口さんは、「かわいいですね~。デザインがすばらしい」と感想を述べ、初枝さんも、「(車体に)色とりどりの風船のようなものが飛んでいて、夢の世界のような感じがします」とコメントした。
「電車の中にカラオケがあるし、車内で弁当を食べるのも楽しみ」と浜口さんは車内サービスにも興味津々。「お母ちゃん(初枝さん)は『東京流れ者』という歌が得意で……」との発言に、「何十年も歌ってませんから!(笑)」と初枝さんに言われる場面もあった。最終的には車内で「銀座の恋の物語」を歌うことに決めたという。
浜口さん夫妻は京子選手の応援で海外へ出向くことも多いが、試合が終わるとすぐ帰国するため、ゆっくり旅する機会は少ないとのこと。そんな2人に用意された今回の"慰労旅"に、「ゆっくり車窓から眺める旅を楽しみたいですね。今度は京子も連れて一緒に旅をしたい」と浜口さん。「スカイツリートレイン」のデビューを祝う「気合10連発」も披露し、「スカイツリーに上ったら浅草にも行って、浅草駅からこの『スカイツリートレイン』に乗って鬼怒川・奥日光へ、いい旅をしていただきたい」とPRした。
撮影会では、報道関係者向けに「スカイツリートレイン」の車内も公開された。同列車は東武線沿線の車窓風景を存分に眺められる大きな展望窓が特徴で、2人並んで外の景色を楽しめる「ペアスイート」をはじめ、「シングル」「ツイン」と多彩なシートを用意。他にグループでもくつろげる「サロン」や、運転台の後方に前面展望スペースも設けられた。サービスカウンターでは軽飲食や限定商品などを販売し、車内のイベントスペースにはカラオケも設置。ステージ用のカメラも備え付けられているという。
展望列車634型「スカイツリートレイン」は27日以降、おもに団体専用列車として運転。運転日は10月27日と11月4・11・17・18・23・24日で、浅草~東武日光間を1往復する。11月29日より臨時特急列車として本格的に運行開始。11月29・30日は浅草~鬼怒川温泉間、12月1日以降は浅草~太田・大宮・鬼怒川温泉間での運行となる。
1駅だけ特急券なしで特急に乗れるキャンペーン、来年5/22まで
東武鉄道では10月27日より、「とうきょうスカイツリー駅から浅草駅間特急列車ご乗車キャンペーン」を実施する。午前10時以降、とうきょうスカイツリー駅を発車する上りのスペーシアや「りょうもう」などの特急列車に、浅草駅までの1駅間だけ特急券なしで乗車できるとのこと。ただし「スカイツリートレイン」は対象外となる。同キャンペーンは東京スカイツリータウン開業1周年となる来年5月22日まで行われる。