KONAMIは25日、東京・新宿の「新宿バルト9」にて2012年に発売予定のPS3/Xbox 360用タイトル『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』(以下『Z.O.E HD EDITION』)に関するプレミアムイベントを開催した。

映画館を借り切って行われた『Z.O.E』のプレミアムイベント

『Z.O.E HD EDITION』は、2001年にPS2用ソフトとして発売され、奥深いストーリーと爽快なアクションが話題を呼んだロボットアクションゲーム『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』(以下、『Z.O.E』)と、2003年に発売された続編『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』(以下、『ANUBIS』)の2作品を、HD画質で1本のソフトにまとめたタイトルだ。HD化により画面比率がワイドになり、迫力あるグラフィックでミッションを楽しめるほか、秒間60フレーム、BGMや効果音のサラウンド化、アニメのリマスタリングなど、改良ポイントは盛り沢山の復刻作となる。

HD化で飛躍的な進化を遂げた『Z.O.E HD EDITION』のスクリーンショット

今回のプレミアムイベント「ZONE OF THE ENDERS HD(はいだら)-NIGHT 宇宙最速~ReBOOT Preview~」では、開発者や声優陣を招いての超豪華なトークショーや、新情報が続々と飛び出したので、そちらを中心にお伝えしていこう。

まずは『Z.O.Eシリーズ』開発スタッフによるトークステージ。最初に登壇したのは、『メタルギア』シリーズを手がけたことでも知られる『Z.O.E』シリーズのプロデューサー、小島秀夫監督。小島監督は開口一番、「はいだらー!」と叫び、会場は笑いと拍手に包まれた。(「はいだらー!」は、『ANUBIS』で登場人物のケンが戦闘中に叫んだ謎の台詞)

小島監督が「はいだらー!」と叫ぶと、来場者も「はいだらー!」と叫び返し、会場は熱狂!

その後、『Z.O.E』『ANUBIS』のメカニックデザインを担当した新川洋司氏、『Z.O.E』の脚本・ディレクター岡村憲明氏、『ANUBIS』の脚本・ディレクター村田周陽氏、『Z.O.E』『ANUBIS』のキャラクターデザイン・作画監督、西村誠芳氏が登場し、トークショーが始まった。ちなみに登壇した開発者全員が搭乗時に「はいだらー!」とおたけびを上げている。

写真右から『ANUBIS』の脚本・ディレクター村田氏、『Z.O.E』の脚本・ディレクター岡村氏、『Z.O.E』『ANUBIS』キャラクターデザイン・作画監督の西村氏、『Z.O.E』『ANUBIS』メカニックデザイン担当の新川氏、そしてプロデューサーの小島監督

まず、『Z.O.E』の誕生のきっかけについて岡村氏は、これまで『ときめきメモリアル』ドラマシリーズを計2作と担当し、次もオリジナル作品を作りたかったので名乗りを上げたこと、その後、何も決まらないまま1年ほど過ぎてから今まで作りたかったロボットアニメをベースにしたゲームを作るという方向性が決まったことなど、本作のエピソードを明かした。

スクリーンに映し出された『Z.O.E』の貴重な資料

次に『ANUBIS』で描きたかったテーマについて村田氏は、『Z.O.E』の不気味なデモシーンを作ったことで認められてプロジェクトを任されることになったという。『Z.O.E』スタッフや監督から「今度はANUBISを倒してくれ指令」が出て、当時は「もうスタート画面を押したらANUBISを爆発させよう!」というトンデモ案が出ていたらしい。

そのほか、ユーザーからの質問コーナー、「オービタルフレーム(本作に登場する人型ロボットの総称)などのデザインで注意した点や心がけた点はありますか?」という問いに答えた新川氏。自分で描いた武装やアクションは、さまざまな制約があり『Z.O.E』では盛り込めなかったが、『ANUBIS』ではすべて盛り込めたとを語った。

開発当初はセルヴィスは勝ち気、ヴァイオラはドロンジョ的キャラクターで、コメディ路線だったようだ

また、「『ANUBIS』のレオは、なぜハチマキをしているのか?」という質問には西村氏が回答。実は、原案の段階で成長表現の意味でハチマキを付けていたが、「それだとスネークとかぶる」ということで一度はずしていたが、小島監督の「つけてたほうがよかった」という一声で、つけ直したという。

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