ソフトバンクモバイルは、2011年冬から12年春にかけて発売する携帯電話の新製品を発表した。孫正義社長は「超高速がコンセプト」と述べ、スピードを重視した製品を投入していく考えを示した。

ソフトバンクの孫正義社長

スピード重視のULTRA PHONE

今回発表された製品は12機種。そのうち1機種は「みまもりホームセキュリティ 101HW」、1機種は次世代ネットワーク「SoftBank 4G」対応ポータブル無線LANルーター「ULTRA WiFi 4G 101SI」で、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)は「PANTONE 4 105SH」のみ。残る9機種はすべてAndroid搭載スマートフォンとなっている。

ソフトバンクの今回のラインナップ

その中で中心となるのは、「ULTRA PHONE」と名付けられた3機種で、3G(W-CDMA)の高速化規格HSPA+を採用した「ULTRA SPEED」に対応した初めてのスマートフォンだ。この3機種では、下り最大21Mbps高速通信が利用できる。

ULTRA PHONE

「AQUOS PHONE SoftBank 104SH」は、デュアルコアCPUのOMAP4460 1.5GHzを搭載したハイスペックモデルで、OSにはAndroidの「次期プラットフォーム」を採用。具体的なOSバージョンは明らかにされていないが、今後登場が見込まれる次期Androidの「Ice Cream Sandwich」を利用するだろう。

次期プラットフォームを搭載する104SH。デュアルコアCPUのOMAP4460 1.5GHzを搭載する

Ice Cream Sandwichの登場後に新OSを搭載した開発を進めるため、一定の期間が必要とのことで、早期の開発を進めるためにおサイフケータイやワンセグなどといった国内向けの機能は省いている。遅くとも来年春商戦の2~3月ごろまでに発売する予定だ。

まだOSが出てきていないためモックアップの104SH

本体側面と上部

4.5インチの高精細HD(1280×720ドット) NewモバイルASV液晶を搭載。IPX5/IPX7相当の防水性能と、IP5X相当の防塵性能を備えながら、8.7mm(暫定値)という薄型を実現。とにかくスピードを求め、最高クロックのデュアルコアCPU、ハードウェアアクセラレーション搭載といった点からOMAP4460を採用するなど、スペックを重視したモデルとなっている。