プリペイド携帯電話の販売が無い韓国では、海外からの渡航者向けに空港や港でのレンタル携帯電話サービスが充実している。以前は音声通話のみ対応の携帯電話しか借りることができなかったが、最近はスマートフォンがレンタルされておりメールやWebの利用も可能だ。今回はAndroidスマートフォンのレンタルを利用してみた。

レンタルスマートフォンはデータ定額対応

韓国の空港では通信事業者やレンタル会社が携帯電話のレンタル事業を行っている。今回はAndroidスマートフォンのレンタルを行っている「S roaming」を利用してみた。同社は仁川国際空港ならば他の通信事業者と同じエリアに、金浦国際空港であれば2Fのショッピングセンター内にレンタルカウンターを構えている。

レンタル方法は韓国到着後、空港のS roamingのカウンターでパスポートを提示するだけと簡単である。だがスマートフォンレンタルは人気があり、その場では貸出機が全て出払っているケースが多い。そのため日本出発3日前までにS roamingのレンタルページで予約を行っておくことをお勧めする。日本語ページもあり日本語で予約が可能なので初めてでも戸惑うことは無いだろう。その際、MEMO欄に「Smartphone Rental」と必ず記載しておくことを忘れずに。予約が受け付けられれば、出発前までにS roamingから予約確認のメールが送られてくる。

仁川国際空港のS roamingレンタルカウンターは24時間オープンしている。予約端末の受け取りはゲート10と11の間にある同社カウンターとなる。一方金浦国際空港のS roamingカウンターは7:00から19:00までとなっているため、チャーター便などで深夜に帰国する場合はカウンターの閉鎖時間に気をつけよう。

仁川国際空港のS roamingレンタルカウンター

S roamingのレンタルページは日本語もある

さて空港のカウンターでは予約してある旨を伝えてパスポートを提示すれば予約端末を受け取ることができる。スマートフォンは「Galaxy K」「Nexus S」「Nexus One」の3機種だが、最近はLG製の端末もレンタルされるようである。韓国販売品のためメニュー表示は英語だが、日本でAndroidスマートフォンを使っている人ならば使い方は難しくないはずだ。

スマートフォン本体のレンタル料金は2700ウォン/日(約200円)。通話料は韓国内が90ウォン/10秒(約7円)、日本への国際電話が864ウォン/分(約64円)、受信は無料。日本の携帯電話を韓国に持ち込んで国際ローミング利用するよりもはるかに安い。そしてデータ通信料金は定額制で6月30日まで5000ウォン/日(約370円)、それ以降は10000ウォン/日(約740円)となる。なおレンタル時には返却期間までのレンタル代とデータ通信定額料金を一括で支払う。

Galaxy Sの派生モデル、Galaxy K韓国版をレンタル

電話番号は背面に大きく表示

アプリインストール、テザリングもOK

レンタル後はすぐにデータ通信の利用が可能だ。またアプリケーションのインストールも無料のものに限って許可されている。そのためAndroidマーケットから日本語FEPをインストールすれば、すぐに日本語でメールを書いたり、Twitterでつぶやくこともできるのだ。なおGoogleアカウントはS roaming独自のものが設定されているのが、自分のアカウントを追加で登録することもできる。

マーケットの利用も可能

simejiをインストールして日本語入力

とはいえ端末はレンタル品であり、返却時には自分の個人情報を消去する必要がある。レンタル端末にはS roaming独自の料金計算アプリがインストールされているため、端末のフルリセットは禁止とのこと。そのため個人情報を消去するために端末フルリセットを行うことはできない。インストールしたアプリは返却前に完全にアンインストールし、またブラウザの利用はパスワードなどを保存しない設定で利用するのが無難だ。

またレンタル端末のAndroid OSは2.2で、テザリングの利用にも対応している。そのためレンタル端末はGoogleマップなどの利用に留め、後は自分の普段使っているスマートフォンをテザリングで接続しそちらでメールやTwitterを使うのもよい。テザリングの利用も定額のため、このように2台の端末を使い分けることもできるわけだ。韓国訪問時はこのスマートフォンレンタルをぜひ活用してほしい。

テザリングもできる

返却時に音声通話利用分を清算