ジーニアスですか、これはまた懐かしい名前ですね。ジーニアスとは、ミュージックアプリにおける検索機能の一種で、ライブラリ内を検索し似たテイストの曲を集めたプレイリストを自動作成する「ジーニアスプレイリスト」が知られています。しかし、この機能はiOS 10のときミュージックアプリから姿を消してしまいました。
ですが、「ジーニアス」自体はiPhoneに残っています。iTunes Storeアプリを起動し、右下にある「その他」タブを開いてみましょう。いちばん上に「Genius」行が現れたはずです。ジーニアスという機能/概念自体は、iOS 14の現在も残されているのです。
このiTunesアプリの「Genius」は、ジーニアスプレイリストとは機能が異なります。似た傾向の曲を探し出すという点は共通しているものの、ミュージックアプリ/Apple Musicを含め、最近聴いた曲の履歴を参考にしています。
iTunesアプリのGeniusは、ライブラリに楽曲が保存されている必要はありません。iTunes Storeの購入履歴を参考に、アーティスト名や曲のジャンルを基準にしておすすめの曲(iTunes Storeで扱いがある曲)を自動的にピックアップします。
なお、Mac版ミュージックアプリにはジーニアスプレイリストの機能が残されているほか、アプリが自動的に選んだ曲と似たテイストの曲を適当に選び再生する「ジーニアスシャッフル」も健在です。Apple Musicの「自動再生」も、ジーニアス○○と類似の楽曲リコメンド機能として動作するので、あわせて利用してみましょう。