XGIMIは7月15日、据え置き型のプロジェクター「XGIMI Elfin」、およびモバイルプロジェクター「XGIMI Halo+」の発表会を開催しました。XGIMI Elfinは8月15日から楽天市場限定で発売し、価格は78,900円(6月4日から予約受け付け中)。本体カラーはホワイト。一方のXGIMI Halo+は2021年秋の発売予定で価格は99,880円。本体カラーはグレー。B-Labの通販サイト「Glimpse」および家電量販店で取り扱います。
オンライン発表会では、両製品が搭載する自動台形補正、オートアジャスト、障害物回避、オートフォーカスといった機能が一度に動作する様子などをデモンストレーションしました。XGIMI ElfinとXGIMI Halo+の詳しいスペックについては、別記事『薄くて白いスマートプロジェクター「XGIMI Elfin」』、『XGIMI、高速AF/台形補正するAndroid搭載モバイルプロジェクタ「Halo+」』を参照ください。
ホーム用途を意識して機能や使い勝手をブラッシュアップ
まず、XGIMIが新製品に搭載する最新技術について、XGIMI プロダクトマネージャーの陳東氏がプレゼンテーション。XGIMIは世界の100を超える国と地域で事業を展開しており、2020年には全世界での売上高が前年比304%増に。この急成長は、XGIMIが掲げるデザインコンセプトがユーザーニーズにマッチしたことが背景だと陳氏は話します。
XGIMIの製品デザインコンセプトは「寄り添い」。目新しさを追求するのではなく、ユーザーと使用環境に寄り添い、「家庭向けのデザイン」「最先端技術の搭載」「圧倒的な使いやすさ」を追求したとのこと。
陳氏は「当社では製品の使いやすさを改善する専門の部署があります」と語り、例えば電源を入れるだけでテレビのようにすぐ映像が見られるようにするため、台形補正やオートフォーカスなどの研究を重ねてきたとします。
第4世代となるXGIMI ElfinとXGIMI Halo+では、新たに「自動台形補正」「障害物回避」「オートアジャスト」を実装。映像を投射する壁面の状態に合わせて、ユーザーが手間をかけずに最適な画面がスピーディに映るよう工夫しています。
障害物回避は、時計、コンセント、エアコン、花瓶、壁の角といった障害物を自動で検知して、画面を障害物と重ならないサイズに自動調整。オートアジャストは、別途スクリーンを用意している場合に、スクリーンの枠を検知して画面をフィットさせる機能です。
さらに迫力のある音響効果を得るために、Harman/Kardonスピーカーを採用。スポーツ観戦やゲームプレイの残像感を減らすモーション補正技術「MEMC」にも対応するほか、ゲームプレイに必須ともいえる低遅延モード(最低26.5msまで低下)なども搭載しています。
映し出す画面の自動調整は電源投入から5~6秒で完了!
新製品の具体的な機能や仕様については、国内販売代理店となるB-Lab 代表取締役 矢野雅也氏が紹介。XGIMI Elfinは、過去にXGIMIが開発してグッドデザイン賞を受賞した「Z6 Polar」のデザインを踏襲しており、日本の住宅にマッチしたコンパクトで平たい正方形が特徴的なフルHDプロジェクターです。DLP方式で明るさは800ANSIルーメン。投写サイズは60~120型となります。
本体サイズは192.1×194.19×48.31mm、重さは973g。手軽に持ち運べて、机の引き出しや本棚といった狭い場所に収納しておけます。
OSにはAndroid TV 10.0を搭載し、Youtube、Netflix、Amazon Primeなどをアカウント登録だけで試聴可能。Google Playストアからのアプリ追加にも対応し、ミラーリングディスプレイとして、Chromecast機能(Chromecast built-in)やAirPlayをサポート。Googleアシスタントを使って、リモコンのマイクから音声操作もできます。
一方のXGIMI Halo+は、2020年7月に販売開始したポータブルスマートプロジェクター「XGIMI Halo」の後継機。映写解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。DLP方式で投写サイズは60~120型です。Harman/Kardonの5Wスピーカー×2基を備え、映像を映さずにBluetoothスピーカーとしても機能します。バッテリーを内蔵し、駆動時間は最大3時間です。
XGIMI Haloのユーザーレビューで映画鑑賞の体験を評価する声が目立っていたことから、映像をより堪能できるよう、明るさと機能性を大きく向上しています。
明るさは従来の800ANSIルーメンから900ANSIルーメンとなり、先述したMEMCモーション補正、自動台形補正、障害物回避、オートアジャスト、オートフォーカスといった機能のほか、低遅延モード(最低26.5msまで低下)、電源投入から画面の表示までのプロセスを高速化した「起動5秒」などの機能を新たに備えました。
OSはAndroid TV 10.0でXGIMI Elfinと同じように、Google PlayやGoogleアシスタントが利用できます。また、3D機能にも対応し、映画館に行かなくても家庭で3Dムービーが楽しめます。
本体サイズは113.5×145×171.5mm、重さは1.6kgで、動作音が30dB以下となっていることも訴求点となっています。
今回、XGIMI ElfinとXGIMI Halo+の発表と合わせ、7月15日発売のプロジェクター「XGIMI Horizon Pro」と「XGIMI Horizon」も簡単な紹介がありました。こちらの販売チャネルは、楽天、Amazon、蔦屋家電、Glimpse、ビックカメラ、ヨドバシカメラとなります。
オンライン発表会には、家電専門家の中村剛氏と家電女優の奈津子さんがゲストで参加。「電源を入れるとじんわり起動するのではなく、パッとつくところがテレビのようです。技術力の高さに驚きました」(中村氏)、「家事をしながらとか、『ながら観』では室内が明るいままのことが多いので、ながら観したい人にも良いですね」(奈津子さん)などのコメントを寄せました。