日本独自の文字表記スタイルに「全角」と「半角」があります。全角はひらがなや漢字に利用され縦横比はほぼ正方形の1対1で、半角はおもに英数字に利用され縦横比は2対1。全角の横方向に半分だから半角、というわけですね。
この記事もそうですが、現在私たちがインターネット上で見かける日本語文章は、縦横比の異なる文字が混在 しています。文章に引用する数字や英単語を全角にすると間延びして感じられるため、見た目のバランスを考え英数字を半角で表記することが一般化したと考えられています。
全角/半角など読み手の我々には関係ないという声も聞こえてきそうですが、そんなことはありません。たとえば、WEBサイトでのユーザ登録フォーム。住所氏名に使う文字は全角で、という注意書きを目にしたことはありませんか? うっかり半角文字を入力したため再入力させられた経験を持つ人も多いはずです。
この問題は、英数字を直接/無変換で入力できる「日本語ローマ字キーボード」で顕著に現れます。入力する英数字は基本的に半角ですから、全角を求められても困ってしまいます。日本語かなキーボードと同様に、入力変換の方法を使う手もありますが、たった1文字、2文字のために変換候補の中から選ぶというのもバカげています。
しかし、日本語ローマ字キーボードでも、入力するアルファベットの半角/全角をかんたんな方法で使いわけることができます。それは、キートップの長押し。たとえば、全角の「y」を入力したいときには、「y」キーを長押しすると現れる吹き出しで「y全」をタップします。
同じ方法で大文字も入力できます。操作はかんたん、アルファベットキーを長押しする前にシフトキー(「↑」)をタップするだけ。何文字も続けて大文字/全角文字を入力するときは、シフトキーをダブルタップしてキャプスロックをかければOKです。