iPhoneはいつも肌身離さず...とまではいかなくても、半径数メートル以内に置かれるもの。iPhoneの現在位置がわかれば持ち主の位置もわかるので、その情報を誰かに共有すれば(=自分のiPhoneの現在位置を参照可能にする)、自分がどこにいるかをマップ上で確認してもらえます。
その機能が「位置情報の共有」で、連絡先やメッセージなどのアプリから処理を実行できます。位置情報というプライバシーのかたまりのような情報は、既知の人物でなければ共有しないものですから、登録済の情報をもとに自身の位置情報の利用を許可するというのは理にかなっています。
しかし、実際のところ、位置情報の利用を許可したい相手のメールアドレスか携帯電話番号さえ把握できていれば、登録済の情報を使わなくても位置情報を共有できます。iPhoneでiCloudにサインインして「探す」アプリを利用することが条件になりますが、面識のない人物ですら自分が現在どこにいるかの正確な情報を知ることができるのです。
たとえば、受信したメールをもとに位置情報の利用を許可する場合、当該メールの上部に表示されている送信者情報をタップします。差出人や宛先/CCなどの人物名が現れるので、共有したい人物をタップします。現れた画面の下部にある「自分の位置情報を共有」ボタンをタップすれば、その人物へ位置情報の共有を開始するメールが送信されます。
相手の情報を直接入力して位置情報の利用を許可するときには、「探す」アプリの左下にある「人を探す」タブを表示し、「自分の位置情報を共有」をタップしましょう。宛先欄が現れるので、そこに携帯電話番号/メールアドレスを入力して送信すればOKです。すると「○○○○さんがあなたとの位置情報の共有を希望しています」というメッセージが送信されるので、相手が指示どおり操作すれば、自分の現在位置を「探す」アプリで知ることができます。