「リマインダー」アプリでは、通知を発行する条件として地理情報を指定できます。登録済のリマインドで詳細画面を表示し「指定場所で通知」スイッチをONにしたあと、住所を指定したり地図上をタップしたりして範囲を決めればOKです。iPhoneが指定場所に近づくか離れるかすると、条件が満たされて通知が発行されるというしくみです。

このように、あらかじめ特定の範囲に仮想境界線を定めておき、現在位置が重なったときになんらかの処理を行う機能を「ジオフェンス」といいます。リマインダーアプリの「指定場所で通知」は、まさにこのジオフェンスを活用したもので、iOSにおける当機能のお手本となる存在です。

ただし、現在位置を監視し"境界線"に触れるかどうかをチェックし続ける都合上、ジオフェンスを無限に増やすことはできません。システムによる制約があり、iOS 12の現在は最大20とされています。この数を超えてジオフェンスを設定しても、20までしかチェックしてくれないのです。リマインダーの「指定場所で通知」をどんどん増やしたところで、意味がありません。

ジオフェンスの検出精度は、iPhone/iOSがバージョンを重ねるにつれ向上しています。iOS 4で登場したばかりの頃は大きな誤差がありましたが、徒歩のように移動速度が穏やかな場合、iOS 12の現在その誤差は10メートルあるやなしやという水準です。

今後iOSにおけるジオフェンス設置数の上限が増えるかどうかは不明ですが、通常の位置情報取得に比べ電力消費量が少ないこともあり、活用の場面が増えることは確かでしょう。ただし、リマインダーアプリの「指定場所で通知」を20箇所以上設置する人は希でしょうから、将来的にもどんどん増やせるようになるとは考えにくそうです。

  • リマインダーの「指定場所で通知」はどんどん増やしていい?

    「指定場所で通知」にはシステム上の制約があります