縦長ディスプレイの採用によって、本体サイズは73.9×155×7.8mmと、5.1型液晶を搭載するP10と比べるとかなりサイズが大きくなったと感じます。それでも、5.5型ディスプレイ搭載のP10 Plusや、6型ディスプレイを搭載するMate 10 Proと大きく変わらないサイズですので、特別大きいということはありません。
重量は、公称では約180gとされています。実測ではSIMカードを装着した状態で181.6gでした。従来モデルのP10は約145g、P10 Plusは約165gですから、やや重くなりました。Mate 10 Proの約178gよりも重いので、実際に手にするとずっしりと感じます。それでも、ディスプレイサイズや機能を考えると、標準的な重さといっていいでしょう。
インタフェースはUSB Type-C。イヤホンジャックは非搭載
側面のコネクタやボタン類ですが、下部にUSB Type-C、左側面にSIMカードスロット、右側面にボリュームボタンと電源ボタンを備えます。この他、下部にスピーカ、上部に赤外線ポートも配置されます。SIMカードスロットは、nano SIMを2枚装着可能ですが、microSDカードには対応しません。3.5mmのヘッドホンジャックはありませんが、製品に同梱されるUSB Type-C接続のイヤホンを利用するか、同じく製品に付属する変換ケーブルを利用することで通常のヘッドホンも利用可能です。
ディスプレイ下部の指紋認証センサーは、P10シリーズ同様にタップや長押し、スワイプ操作によってナビゲーションボタン代わりとしても利用可能です。生体認証機能としては、指紋認証センサーを利用した指紋認証に加えて、前面カメラを利用した顔認証機能にも対応しています。
防水防塵でちょっとした水濡れもOK
搭載SoCは、Mate 10 Proと同じKirin 970を採用します。RAM容量は6GB、内蔵ストレージは128GBです。通信機能は、デュアルLTE/デュアルVoLTEをサポートし、最大1.2Gbpsの高速データ通信が可能。また、IEEE802.11ac準拠無線LANとBluetooth 4.2も搭載します。
バッテリ容量は4,000mAhで、約22時間のビデオ連続再生が可能です。そして、付属のACアダプタを利用することで、30分で58%まで充電できる急速充電機能にも対応しています。さらに、ボディはIP67準拠の防水防塵仕様に対応しており、水濡れなどにも不安がありません。Mate 10シリーズで搭載された、外部ディスプレイに接続してパソコンのような使い方を実現する「PC Mode」への対応も実現しています。