多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『Androidは標準の音声アシスタントを変更できるの?』という質問に答えます。

***

標準の音声アシスタントを「Google Assistant」からそれ以外に変更できるかという意味であれば、答えは「イエス」になります。Android OSには音声アシスタントを任意のアプリに変更できる機能があり、5月28日現在では「Amazon Alexa」や「Yahoo! 音声アシスト」などのアプリに対応しています。

変更方法は端末/Androidのバージョンによって若干の差はありますが、Xperiaを例にすると「設定」の「アプリと通知」を開いて「詳細設定」→「標準のアプリ」の順にタップ、さらに「アシストと音声入力」→「アシストアプリ」をタップしてアシストアプリが一覧された画面まで進みます。そこには、システム標準の音声アシスタントアプリとして動作可能なインストール済アプリが表示されますから、利用したいものをタップすれば変更作業は完了です。

標準の音声アシスタントに指定されたアプリは、ホームボタンの長押しで起動できます。「Alexa(アレクサ)」などのGoogle Assistant以外の起動用呼び掛け(ウェイクワード)には対応しませんが、家電の操作や音楽再生の指示に使えますから、Amazon EchoなどGoogle以外のスマートスピーカーユーザにとっては待望の機能といえそうです。

ところで、サードパーティーの音声アシスタントアプリに変更したあとも、Voice Match(ロック中でも音声に反応してロック解除などを行う機能)を利用できます。たとえば、Alexaを標準の音声アシスタントに指定しているときでも「OKグーグル」でロック解除できます。すぐに「デフォルトのアシストアプリがGoogleアプリではありません」と警告を受けてしまうため、Alexaを起動する手段としては利用できませんが、ロック解除することだけが目的であれば知っておいて損はないでしょう。

  • ホームボタンの長押しでサードパーティーの音声アシスタントを起動する設定に変更できます