米Qualcommは24日、モバイル向けSoC「Qualcomm Snapdragon 700」シリーズ初の製品「Snapdragon 710」を発表した。搭載製品は2018年第2四半期に登場する見込みだ。

  • Snapdragon 710

Snapdragon 710は、10nmプロセスで製造されたミドルハイ向けのSoCプラットフォーム。米Qualcommが2018年2月に発表した「Snapdragon 700」シリーズの第1弾製品となる。Snapdragon 660の後継モデルに当たり、AI(人工知能)エンジンが強化され、パフォーマンスも最大20%向上。また、ハイエンド向けSoC「Snapdragon 800」シリーズ以外で初めて、4K HDRの再生も可能になっている。一方で、消費電力は、ゲームや4K HDR動画再生時で40%、ストリーミング時で20%低減したという。

プロセッサはKryo 360×8(最大2.2GHz)のオクタコア、グラフィックス(ビジュアルプロセッシングサブシステム)はAdreno 616。ISP(画像処理プロセッサ)のSpectra 250、ベクトル演算ユニットのHexagon 685なども備えている。

通信機能としてはSnapdragon X15 LTEモデムを搭載し、最大800Mbpsのダウンロード速度をサポートする。2つのSIMスロットの両方で4G(VoLTE)待ち受けできるデュアルSIMデュアルVolte(DSDV)にも対応。Wi-Fiは11ac、Bluetoothは5.0に対応する。このほか、15分の充電で2750mAhのバッテリーを最大50%まで充電できるQualcommの高速充電テクノロジー「Quick Charge 4+」もサポートする。