多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『Androidは4GB超のファイルを扱えないの?』という質問に答えます。

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動画などのサイズが大きいファイルをmicroSDカードへ移動しようとして、失敗してしまうことがあります。扱うファイルが4GB未満のものばかりだとしても、いつか長尺の動画や4K動画を扱うときに問題にならないかと気になりますよね。

この「4GB超」問題は、Android側の問題というよりは、microSDカード側の問題です。microSDカードには通常タイプのほかにmicroSDHC(SD High Capacity)とmicroSDXC(SD Extended Capacity)の計3種類があり、大容量タイプとして販売されている製品はmicroSDHCかmicroSDXCのどちらかです。

microSDHCは、容量が4GBから32GBまでの範囲で、フォーマット形式には「FAT32」が適用されます。FAT32では4GB超のファイルを扱えないため、超えることが予想される場合はmicroSDHCを選択すべきではありません。

microSDXCは、容量が64GBから2TBまでとされており、フォーマット形式には「exFAT」が適用されます。exFATはサイズが4GBを超えるファイルも扱えるため、1つあたりのファイルが巨大になりがちな動画などのコンテンツを扱う場合は有利です。

つまり、4GB超のファイルを扱いたい場合には、microSDXCに対応したAndroid端末を選び、かつexFATで初期化されたmicroSDXCカードを利用する、ということになります。最近発売されたAndroid端末の多くはmicroSDXC/exFATに対応していますが、購入時には「外部ストレージは最大256GBのmicroSDXCカードに対応...」などとスペック表に書かれているか、念のため確認しておきましょう。

  • 4GB超のファイルを扱う場合には、microSDXCカード(exFATフォーマット)を利用しましょう