多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『購入直後なのにストレージの空きが少ないです!?』という質問に答えます。

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購入したてのAndroid端末が思いのほか空き容量が少なくがっかり……そんな話をよく耳にします。しかし、それは先入観からくる誤解であって、どちらかといえば"やむを得ないこと"です。なぜやむを得ないのか、理由を説明してみましょう。

まず、内蔵ストレージは変更不可という事実を直視する必要があります。表記は「ストレージ」だったり「ROM」だったりしますが、指すところはAndroid端末内蔵のフラッシュメモリ(読み書き自由で電源をオフにしても内容が消えない)で、購入後は増設/容量変更できません。写真やビデオを撮りまくりたい、大量の音楽ファイルを持ち歩きたいという場合は、予算が許すかぎり容量の大きいストレージを搭載したモデルを選択すべきです。32GBより64GB、64GBより128GBです。

システム(OS)が消費する領域のことも頭に入れておきましょう。Android OSはバージョンアップのたびに機能が追加され、それにつれファイル数が増えて必要とされるストレージ容量も増加しています。Android 5の頃はせいぜい4GB程度でしたが、Android 8の現在は10GBを越えるほどです(端末により差があります)。写真もビデオも撮影していないまっさらな状態でそれだけ消費するわけですから、ストレージ容量はOS分を差し引いて考えるべきです。

もっとも、Android端末の多くはmicroSDカードスロットを装備していますから、過剰に心配する必要はありません。内蔵ストレージに空きが不足してきたら、microSDカードを用意することで補完することが可能です。アプリなどmicroSDカードに保存できないコンテンツは内蔵ストレージに、写真/ビデオや音楽はmicroSDにという使い分けを日頃から意識していれば、内蔵ストレージ不足に悩まされることはなくなるはずです。

  • 内蔵ストレージはOSも使用する汎用領域ですから、容量はOS分を差し引いて考えるべきです