中国のスマホメーカー、OPPOが、最新モデル「OPPO R11s」を日本市場に投入します。カメラ機能に特徴があり、海外では「Camera Phone」とも呼ばれている人気シリーズです。OPPO日本法人が発表会を開催し、発売日、価格、販売チャネルなどを公開しました。

  • OPPO発表会、最新スマホ「OPPO R11s」
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    OPPOの最新モデル「OPPO R11s」が日本初上陸。都内では記者説明会とタッチ&トライイベントが行われました

Camera Phoneの実力は?

R11sは、2017年11月にグローバル発表されたSIMフリー端末。6.01インチ(2,160×1080ドット)の有機ELディスプレイを採用しており、アスペクト比は18:9の縦長ディスプレイとなっています。前面に占めるスクリーンの比率は実に85.8%。端末のサイズ感は程よいのに、手にしてみると画面が大きくて迫力がありました。ベゼルレスのデザインが洗練されたイメージを与えます。ボディには、曲線を用いたクレッセントアークデザインを採用。角が丸くて持ちやすいのが好印象でした。

  • OPPO発表会、最新スマホ「OPPO R11s」
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    持ちやすさを強く意識したクレッセントアークデザイン。6.01インチのR11s。サイズは155.1(H)×75.5(W)×7.1(D)mm、重量は153g。カラーはブラック、シャンパーニュ(ゴールド)、レッドで展開

背面には2,000万画素+1,600万画素のデュアルカメラを搭載。これにより、背景をボカすなど、クオリティの高い写真も撮影可能です。ボケを作る仕組みを解説すると、まず2つのレンズで距離を計測、そこに被写界深度演算アルゴリズムを適用することで、自然なボケ味を作り出しているとのこと。背景がボケることで写真を見る人の目が被写体に集中するので、人物を撮るポートレイト、お気に入りのアイテムを撮るブツ撮りなどで、効果的に利用できることでしょう。

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    会場の女性モデルを試写。通常のスマートフォンであれば、一般的に手前から背景までピントが合いますが(上)、R11sでは背景を効果的にボカすことができます(下)

前面にも2,000万画素のインカメラを搭載しています。また、R11sでは「AIビューティーセンサー」によって、被写体に最適な美肌効果を加えることもできます。これは一体、どういうことでしょうか。

説明によれば、R11sの前面カメラでは、254ポイントで顔の特徴を分析。撮影した画像1枚1枚に最適な補正を施せるとのこと。性別、年齢、肌のキメ、肌の色、肌の状態、表情といった観点から、その顔に最適なセルフィー効果を付与できるそうで、担当者は「ナチュラルな美顔効果が期待できます」と説明していました。

例えば、従来のカメラアプリの美顔機能を使うと、目が不自然に大きくなったり、肌が綺麗になりすぎたりして、異様に写ることがありました。でもR11sなら、まるで化粧をするような自然さで美顔になれるようです。女性ならずとも試してみたくなります。

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    AIビューティーセンサーを搭載。データベースにある膨大な量の顔写真から、被写体の性別や年齢、肌の色、表情など個人の特徴を分析することで、最適な補正をかけている

急速充電、顔認証にも対応

その他の仕様もまとめておきましょう。CPUはQualcomm Snapdragon 660の2.2GHz オクタコアで、内蔵ストレージは64GB、メモリー(RAM)は4GBです。外部メモリーは最大で256GBのmicroSDXCカードに対応します。バッテリー容量は3205mAh。

カメラとともにOPPOがアピールするのは、急速充電の「VOOCフラッシュチャージ」です。5分間の充電で2時間の通話を可能にするもので、低電圧充電のため、充電中に端末に熱がこもるといった心配もないとのことでした。

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    端末の主な仕様

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    OSにはColorOS 3.2を採用。0.08秒で画面のロックを解除する高速なA.I.顔認証技術にも対応しています

OSには、Android 7.1をベースに開発されたColorOS 3.2を採用しています。あまり聞き慣れないOS名ですが、例えば通常時はCPUの稼働を抑えて電池を長く持たせ、ゲームアプリ利用時にはCPUを「ハイパフォーマンスモード」に切り替えるなど、利用シーンに応じた自動調整をしてくれるとのこと。このほかジェスチャ操作にも対応、0.08秒で画面のロックを解除する高速なA.I.顔認証にも対応しています。

さて、気になる発売日、価格、販売チャネルですが、登壇したOPPO Japan 代表取締役のトウ・ウシン氏から発表がありました。発売日は2月9日、市場想定価格は57,980円(税別)。ビックカメラ、ヨドバシカメラで発売するとのことでした。

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    登壇したOPPO Japan 代表取締役のトウ・ウシン氏

ユーザーのニーズに即した様々なスマートフォンを、グローバルで展開しているOPPO。初めて聞くメーカー……という読者諸氏もいるかも知れません。調査機関によれば、OPPOは現在、スマートフォンの出荷台数でアジア1位、グローバルで4位というポジションにあり、世界的にも存在感を増しているメーカーのひとつなんです。実は、今回のR11s投入も「日本市場参入第一弾」との位置付けでした。今後、どんな端末が日本に上陸するのか、そちらも気になるところです。

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    日本市場への参入第一弾としてR11sを投入したOPPO。今後、どんな端末が日本にもたらされるのでしょうか