一切妥協しなかったデザイン

Heartは、ワイモバイルの商品企画部門ではなく法人営業部門の芥川直也氏が、同社の社員が集まる、通称「バナナ会議」で個人的に提案したものが開発の始まりだという。もともとウィルコム時代にアサヒビールのキャンペーン商品として用意されたワンセグが見られる腕時計型PHS「スーパーワンセグTV Watch」を担当していたそうで、そのころから「女性向けの端末」のアイディアを温めていたという。

当初の企画案は「もっと尖ったデザインだった」(芥川氏)が、万人受けを狙ってハート型のデザインを採用。「1mm大きくなっても、小さくなってもかわいくなくなる」(同)ため、デザイナーとともに妥協せずに「かわいいデザインの端末を作ろうとした」(同)そうだ。

ハート型でコンパクト、手になじむデザインを心がけたそうだ

独特のハート型だが、女性の手にフィットしやすく持ちやすさも配慮。カラーはレッドに加えて男性の利用も可能なようにブラックも用意。「パール感にもこだわっていて、太陽光と人口照明下ではがらりと変わる」(同)ことを狙い、パールの含有量を何度も調整したという。

パール含有量にもこだわり、見栄えを重視した

ビジネス面では、バンダイとのコラボレーションでアニメ「美少女戦士セーラームーン」のデコレーションキットとして本体に貼れるステッカー、ストラップホールに装着するチャーム、ハード型の充電器を販売。「自由が丘スイーツフォレスト」とバレンタイン企画コラボレーションとして、店舗でのHeartの展示やコラボスイーツの販売を実施する。Heartの世界観を作るためにオリジナル着信音としてLUV K RAFTが書き下ろした2曲もプリインストールしている。

バンダイらとのコラボレーションも実施

バンダイと加賀エデュケーションマーケティングとのコラボによるハート型充電器

Heartと同じく「大人女子」をターゲットにする自由が丘スイーツフォレストとのコラボ

4人組のバンドLUV K RAFTともコラボ