オープン DAYの催し物は14時から、多目的用イベントホール(ベルサール汐留)のB1Fで開催された。なお同2FではスペシャルゲストによるTwitterトークセッションが行われ、販売・契約コーナー、休憩コーナーなども設けられた。

2Fの様子。販売コーナーではソフトバンクの端末のほか、ノイズキャンセリングヘッドフォンなどの人気商品が販売されていた

イベントはTwitterトークセッションから開始した。参加したのはソフトバンク 孫正義社長、ITジャーナリストの林信行氏、「twitter革命」の著者の神田敏晶氏、モデルのまつゆうの4人。

来場者で満員となった1Fの様子(左)と、トークセッションの顔ぶれ。左から林氏、孫社長、まつゆう、神田氏

4人は「Twitter活用術」や「最近の気になるつぶやき」などをテーマにトークを展開した。Twitterを利用するようになってから人と会う機会が増えたという林氏は、「90年代のIT革命ではビジネスの効率を上げることが最優先された一方、人々の心を豊かにしてくれるテクノロジーはなかなかなかった。それが、21世紀になったら血の通った情報がやりとりできるようになった」と語り、Twitterが人と人との潤滑油として働いていることを力説した。神田氏は「Googleはバイキングのよう。たくさん情報をとれるけれど、自分から取りに行かなければならない。Twitterは回転寿司みたい。座っていると良い情報が周ってきてくれるし、取り損ねた情報も「RT寿司」としてもう一回周ってくる。Twitter上に情報を投げると、ツイートが自分のアバターとして動き出し、再びTwitterを覗くと仕事が終わっていたりするんです」とコメントした。

まつゆうは、「綿密に計画を立てて箱根旅行に行ったのに、悪天候のために現地で何もできなくなってしまった。ところが、雨の日でも遊べる箱根のエリアを教えて、とツイートしたらみんなが情報をくれ、コーディネートしてくれた」という体験談を語った。孫社長は、「会議室で企画を考えていても、煮詰まってしまうことがある。ところがTwitterで色んな人と触れ合っていると、新しいアイデアが続々と湧いてくる」と独自の活用術を明かし、Twitterのおかげで仕事の回転速度が速まったと付け加えた。また、今後もTwitterを活用し、ユーザーに分かりやすいようにソフトバンクの取り組みを公表し実行してゆきたいとコメントした。その社長のつぶやきは「Togetter」サイトにまとめられ、「やりましょう」「できました」「検討します」のリストで進捗状況を確認できるようになっている。

今回のイベントは、ある一般女性が会社見学と社食ランチツアーを孫社長に提案したことがきっかけだった。そのつぶやきは、全スタッフのTシャツにプリントされていた

イベントでは孫社長から「電波改善宣言」として、ネットワークに対する取り組みの発表もあった。宣言には2010年度中を目処に基地局数を現在の倍にすること、自宅用、または店舗・企業用小型基地局(フェムト)を無料で提供すること、店舗・企業用Wi-Fiルーターを無料で提供することが盛り込まれた。ブロードバンド回線がない場合は、フェムト専用ADSLサービスやWi-Fiルーター専用ADSLサービスも併せて無料提供される。いずれも5月10日より受付開始予定とのことだった。

今年1月から経営会議では毎週、長時間かけてこの電波問題に取り組んでいるという